研究していないと振り飛車がすぐに必敗になりそう。
振り飛車の候補手としては
1、△35歩
2、△42飛
3、△82王
が考えられる。
指されたのは△82王。自然な手である。
しかし以下▲44歩、同銀、24歩、同歩、25歩が手筋。
素直に△同歩は、同桂、22角、23歩で銀損確定。
再掲下図。
以下このタイミングで△35歩は…
▲24歩、36歩、23歩成と進めてみると…
△37歩成、32と、28と、33とで大駒一枚余分に取ることができる先手が必勝となる。
本譜は上記の変化にならなかったがやはり居飛車が指しやすくなり勝てました。
なお、対戦相手のT橋父は角交換四間党なのだが息子に「西山奨励会三段の真似して三間やれば?」と言われてぶつけ本番でやってみた結果こうなってしまったようです…。三間飛車の面白さが全く分からない将棋にしてしまってすみません。
□1回戦注目対局
数年前に天童支部代表として東日本大会で四段を獲得したI塚氏がM着少年(小6)に負け。I塚氏はあべしんブログの影響で焼肉千代田に結構行っているらしい…。
山形市に来たときのランチを何食べるかの参考にしているよ!と言われ笑った。将棋の記事も書かないとなぁ…。
中学3年絶賛受験勉強中のI泉K氏の参加は勇者、もしここで10位以内に入れず落ちたらどうなるんだろうと思っていたら1回戦でいきなり尾形五段。さすがにI泉くん勝てず早くも嫌なムードが。
□2回戦 vsT田くん(中1)
初手合いかな?
先手が私で四間飛車→三間飛車に振り直しています。
いや~後手の陣形は独特ですね、金無双で仕掛けてくるのはいかにも現代調です。
上図以下、振り飛車はどういう構想を描くべきか。時間を使うならここです。持ち時間25分のうち10分以上を投入。
何を考えていたか?
ふつ~に▲46歩から高美濃にするのが並の手だが横からの攻めに薄くなる(この感覚が大事)し後手から銀冠に組みかえられると玉頭が手厚くなるのでこの交換は振り飛車は損。
したがって振り飛車は上図以下動く手を考えなければならない。▲96歩や▲98香の2手が左辺に投入されているのでそれを活かして捌きたい。
▲98香を活して▲65歩が考えられる。
△99角成が空成りになるという仕組みだが…以下、△同銀、75飛、74銀と進むと…
これ以上何も起こらずむしろ振り飛車不利。
再掲下図。
▲96歩を活かして▲97桂と跳ねておくのが良い。
これはなかなか深い手で以下△24歩と銀冠を目指してきたとしよう。
それには8筋を放棄して▲46角と出る。
次は▲65歩があるので△86歩、同歩、同飛と進むがそこでも65歩がある。
以下、△同銀は75飛なので△73銀だがそこで▲75飛と走り89飛成に85飛がぴったり。
これは振り飛車捌けすぎだろう。
再掲下図。
本譜は△74飛だった(なかなか良い判断)ので85桂と跳ねる。
仮に以下、△54歩なら…
▲57角、55歩(1歩を入手して84歩で桂馬を殺す狙い)、65歩と飛車交換を挑む。
これで振り飛車がさばけ形で優勢だろう。
なお、本譜はこの変化にはならなかったが序盤のリードが大きくそのまま勝ちになった。
□2回戦その他
おがっしーvsかねたん戦はおがっしーが勝ち。前日、おがっしーはかねたんからファミレスで駒の講義を2時間半受けてさらに将棋ウォーズも負けたらしいが本将棋では勝つんだな…流石である。
□昼飯
かねたんが将棋の駒職人を目指して修行しているそうです!
そこでひとつ駒の制作をお願いしました、完成したらブログに載せます!
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