□3回戦 vs T中先生
88歳のレジェンドとの対局。
去年くらいから酸素ボンベを携帯して対局をしている。
体調が心配であると同時にここまでの執念を持って指し続けることができることに尊敬の念を抱く。
後手が私、先手のT中先生は88歳にしてエルモ作戦を採用、図では悪寒がしました。
「▲36飛で2局連続で角銀両取りくらうやん\(^o^)/」
はぁぁぁ( ;∀;)
と思っていたら本譜は▲95歩でした。
これもT中先生らしい鋭い手です。△同歩は次こそ▲36飛と打たれそうなので攻め合う一手。以下、△48歩成、94歩、58と、同金、同飛成、93歩成。
ここで手筋があります。以下、△同香、同香成、同桂、94歩に85桂。
これが先手の玉頭を押さえる駒になって後手勝ち。端をいじってもらって△81の桂馬を攻めに使うというのは実戦ではよくある手筋なので覚えておいて損無しです。ちなみにここから延々とT中先生から自陣に駒を埋められ途中逆転までされてしまったのは内緒です。将棋は棋力より気力なのかも。
□4回戦 vsH角さん
持ち時間を切らして勝ちたい相手No1。過去にそれで勝った時があったのですがその時のH角さんが悔しい顔が忘れられないのでなんとか切らして勝ちたい、新年早々にH角さんで福笑いを完成させたいなと思ってたところでした。
後手が私です。
△58歩と垂らして▲79の銀を68銀と移動させ囲いを弱体化させる。
こっから風の捌ききます!
以下、△24歩!
▲同歩に△53角!
仮に▲16飛なら24飛と回ることができるので▲27飛と引く。
以下、△59歩成、同銀、36飛、79銀、38飛成、37飛、29竜。
ありえないくらい捌けてしまった。以下、▲68銀右。
ここで捌きの決め手を放ちます。以下、△96歩、同歩、98歩、同香、24竜。
△97へ打つ歩を補充しつつ33桂を守る好防の一手。これは時間さえ切れなければ負けは無いと思った(フラグ)。
進んで下図。
今度は寄せの決め手が見えました。上図以下、△86角、同歩、87香!
以下▲88金、49馬で勝ち!と思ったら▲28銀の謎ディフェンス!
なんだこれ????ここでは私の残り時間30秒くらい。
切れ負け将棋は時間が無くなるにつれてゲーム難易度が上がっていく。
求められるのは最短の寄せ、終盤弱者にはかなりのハードモードだ。
上図以下、△同龍、同龍、88香成、同王、79銀!
これで寄り筋だが問題はそこじゃない、無事に時間を切らさずに勝ち切れるかということ。以下、▲97王、96歩、同王、84桂、87王、88金、77王、78金、同龍、65桂。
以下、▲87王、78馬、同王、88飛、79王、98飛成。
\(^o^)/
局面は必勝なのですが粘られるコースに入ってしまった。
以下、▲55角、64歩、88金。
ダメだこりゃ・・・。残り5秒まで指して投了。感想戦でK野さんから△73の桂馬を△65桂と跳ねたところでは・・・
切れ負けルールなら▲55角の王手を消して△65桂打と指摘されました。いや~これが切れ負けの絶対感覚か。
あ~~ぁ。H角さんの時間を切らすつもりが逆に切らされてしまった、悔しい悔しいよ~~。普通に負けるより悔しい。それにしてもH角さん8分くらい残しているんだから切れ負け将棋強すぎるでしょ。中盤で私にあんなに捌かれてもほぼ考えずに指しているメンタルは一体どこから来ているのだろう(笑)。H角流は謎すぎますね~~。
□5回戦 vs 仙台の中学生Nくん
2-2同士の対局。もはや入賞も無くなったし気分が落ちますね。
後手が私、居玉振り飛車→居飛車に戻した感じです。
上図は△75桂だけを楽しみに指していたら△64銀不成とされてしまった。
以下、△62飛。
▲73銀不成なら92飛と戻って考えようと思っていたら以下▲43桂不成(そりゃそうだよね~すっぽぬけてました)、同金右、63銀打、92飛、24歩、同歩、44銀!の強襲を受ける。
△同金は24飛の十字飛車なので正直勝てる気しない展開。
しょうがないので△34金と出てみました。
いかにも何か決め手がありそう。▲24飛!とか▲24角とか。本譜は▲53銀成右、41王、22歩、同金と進行。
ここでは△52銀不成、同飛、同成銀、同王、54飛はあると思った。
銀3枚あっても先手王は詰まないからこうされたらどうしようかなとぼんやり思っていました。
再掲下図。
本譜は▲72歩だったので32王で逆転模様。
Nくんの残り時間が少ない事もあり怪しいところはありましたがなんとか勝たせていただきました。やっぱり切れ負け将棋は釈然としないな~~。勝っても「これは俺の実力なのか?」と思ってしまう。
5回戦その他
H角さんが中1のM君相手に必敗になってたのには笑った、しかしそこから時間切れルールを使って勝ってしまった、なんだこの人…(笑)。
□結果
優勝 清N少年 5-0 ←福男
つちやん、T部井さん、M子さん、ねこP少年を倒しての優勝は強すぎるな~、ため息が出ますね。
3位まで入賞。4-1はねこP少年、H角さん、T部井さん、M子さん、つちやんです。
2位 ねこP少年!
3位 H角さん!
おめでとうございます、H角さんは切れ負けルールを活かしソルコフにも恵まれて最高の入賞?だったのではないでしょうか。
総括すると、清N少年とねこP少年の中学生コンビが安定して強い。今年の支部対抗戦・中学選抜もこの2人を中心に回っていきそうです。
私は3-2、こんなもんです。
切れ負け将棋で勝負にこだわってもしょうがないと思っているので序中盤でも読みたいと思ったら大量に時間を投入します。結果、それで終盤に時間が足りなくて負けても「読みの蓄積」を手に入れているので長い目で見ればプラスになると思っています。ここから徐々に対局数を増やして秋くらいになんとかピークを持って来れたらなぁという感じですね~。
□告知 酒田で新春大会があるようです。
有段者・級位者・小学校低学年の部があるようです。2月とか雪降っているときに酒田まで行く人は相当いないと思うので自信をつけたい方はおススメです。
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