将棋漫画『永世乙女の戦い方』1巻感想

作品名:『永世乙女の戦い方』1巻
ジャンル:女流棋士だったり女性奨励会員がメインのお話です。
著者 : くずしろ
監修: 香川愛生女流三段
出版社: 小学館 
発行日2019/9/30
販売価格:650円(電子書籍:605円)
目次:全 192ページ
主人公早乙女香(さおとめこう) どことなく香川女流に似ているよね↑
感想ネタバレ注意!
なんかね、出てくるキャラ全員目が死んでいるんですよね\(^o^)/

いや、これは虚無感演出なのか!?どことなく生気を感じないというか、しばらくは綺麗なお人形さん達の戯れを眺めながら違和感の正体を探ることになる。

くずしろ著『永世乙女の戦い方』1巻27P、
この世のものとは思えない美しすぎる着手、死神のワルツかと思った。 

物語も日常の描写が描かれておりそこで色々イベントが発生しているのだがいまいち感情が揺さぶられない。

しかし、この動画を観て気づいた。

香川女流が女の子の世界をちゃんと描いてすごいと絶賛している。

そうか、私が鈍感なだけかもしれないな…。

女子はこういう世界で生きていて男からみたら「?」なところに価値観を見出しているんだなと。

男性の私でもようやく分かる展開になったのは 「 第8話 死んでも負けねぇ 」です。 

奨励会二段の女子中学生、空が登場。 

女流棋士の香に、 
・女流棋士の将棋は弱くて価値がない
・将棋でアイドルやりやがって
・テレビゲームにでたり、グラビア写真出して素人に媚び売りやがって。 
と絡む。 

はいはい、とスルーする香。 

空は、続けて香の尊敬する女流棋士を愚弄する発言をする。 

その刹那、 

「今なんつった?取り消せ。今すぐ。 」

とブチ切れる香。 

ルフィかと思った。

この巻はじめて感情移入した。

いまいち分からなかった主人公のキャラが確定した。 

普段、省エネモードな女子はキレるとエネルギーを全部そこに注ぐから怖い。

この漫画を読んでいる男性諸君も女子から唐突にブチ切れられないように気をつけよう。

この先、キャラ同士の激情がどうぶつかるのかが楽しみだ。

※動画で担当編集者さんも第八話が見どころと仰っていました。
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あべしん

・アマ五段(県竜王戦優勝)の四間飛車党
・中学、高校、大学、社会人で県優勝
 →全国大会出場
・地元紙で将棋の観戦記を書いてます
・連絡先→kouteipengin6@gmail.com

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