以下、▲42馬、57とに、64馬が好手。
以下、△58と、同飛の局面は▲74桂王手を受ける必要があるので後手自信無し。この変化さえクリアできれば△53銀型も有望なんだけどな~。スーパーコンピューターでゴリゴリに調べてみたい局面ではありますね。
▲64馬がないので後手やれると思う。
さてさて、ダイヤモンドを巡る攻防は△43銀型にも波及します。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
2、△43銀型
基本図から△54歩ではなく△43銀と上がった局面。
持久戦には△64歩→△54銀→△63銀のルートでダイヤモンド美濃を作りにいくという発想です。
上図以下、▲16歩は妥当なところ。
以下、△12香なのか△14歩なのか順に検討。
◎△12香の変化
以下、▲46歩は好機。
以下このタイミングで△54銀が筋のようだが…。
以下▲66銀、64歩(ダイヤモンド美濃を目指す)、55銀!で振り飛車困る。
ダイヤモンドを目指す構想が破綻します。
上図、これが四間+玉頭銀なら△63銀と引けるのだがあいにく三間なので4筋が薄い。したがって再掲下図では…
先に△42飛と4筋を強化。次に△54銀と出る。
しかし今度は▲45歩の仕掛けが生じている。
以下、△54歩は最悪のハマり変化なので上図以下、△同歩!33角成、同桂、24歩、同歩、同飛、46歩と進めてみる。
以下、▲同銀。
ここで△14歩が突いてあれば△13角で決まるのだが突いていないものはしょうがない。以下、△47角と打つ。
以下、▲48金、36角成、47歩、14馬、21飛成。
この局面をどう見るか。△14馬が好位置だがそれを活かして何か手を作れればよいのだが形勢不明、あとはソフトにおまかせって感じです。
◎△14歩の変化
再掲下図以下、
△14歩は意味ある手待ち。
上図、居飛車は右金を動かすか▲46歩を突くくらいだろう。
以下、▲58金は普通に見えて危険。
以下、△35歩、同歩、45歩で強引に捌く。
以下、一例ではあるが▲55歩、44角、24歩、35飛、23歩成、27歩が激痛。
▲同飛は△38飛成で両取りになるのが▲58金型の弱点。
再掲下図。
▲46歩はある、1筋の交換を入れたので▲37桂を跳ねやすくなったと。
以下、△54銀は前述したように、
▲66銀、64歩、55銀がある。
好んで振り飛車が指す変化では無い。
したがって再掲下図では、
△42飛と4筋を強化する。
以下、▲45歩、同歩、33角成、同桂、24歩、同歩、同飛には46歩が筋。
以下、▲同銀には△14歩型を活かして13角がぴったり。
これは後手良し。
再掲下図。
以下、▲48歩には54銀、58金、47角が豪打。
▲同歩は同歩成で手が続くので後手良し。以下▲59金には36角成くらいで後手優勢だろう。
再掲下図。
ここで▲45歩と仕掛けずに37桂には54銀と出る将棋になるがそれについては後述の変化と合流するので省略。
再掲下図、上部に厚く▲58金がダメとなると
中間の▲48金はありえる手。
一番わかりやすい意味としては4筋が厚くなったと。
例えば上図以下、さらに△12香と待てば、46歩、42飛、45歩、同歩、33角成、同桂、24歩、同歩、同飛、46歩となりこの局面は…
▲48金が△47歩成を防いでいるので▲31角と手番を活かして攻める。
これは金銀四枚のエルモ囲いで攻めまくる展開になるので後手つらそう。
再掲下図。
▲48金には△64歩が良い。これは▲48金を見て△64歩を突いたともいえる。
以下・▲46銀
・▲46歩
がありそう。
◎▲46銀の変化
△64歩型をおかしいと見て仕掛けに行くが▲48金型にも相当違和感を感じる。以下、△12香。
ここから▲35歩とすぐ仕掛ける人と▲38飛と回る人がいる。
まず▲35歩の変化から。
ここでは後手の対応も広い。▲48金めがけて△51角→△74歩→84角(金あたり)の筋もある(『黄色いエルモ本』184P参照)
上図以下、ここでは普通に△54歩を検討する。
以下▲34歩、同銀、38飛、45歩、33角成、同飛、57銀、43銀の一直線変化は互角。
『黄色いエルモ本』P35では「互角だが居飛車が好んで誘導する変化では無い」と書いてある。
再掲下図。
▲55歩と絡める筋は居飛車有望と『黄色いエルモ本』37Pに書いてあるが、
以下素直に△同歩でどうでしょうか?
以下、▲34歩、51角、35銀、63金。
以下、▲55角には△74歩に期待。
先手の駒は前のめっており攻めになっていない。一方後手は好形に組み替え△84角や△52飛などカウンター要素満載。後手をもってみたい。
再掲下図。
素直に▲同銀には△54歩と謝ってどうか。
以下、筋は▲34歩だが、51角、44銀、同銀、同角、34飛で振り飛車捌け形。
再掲下図。
以下、▲64銀と「1歩を取って先手調子の良い攻め」というのが『黄色いエルモ本』の結論だが普通に△35歩とその1歩を取り返した下図はどうか。
後手そんなに悪いように見えないけどな~。
再掲下図。
▲38飛はある。
上図以下△54歩なら▲35歩が狙いで、▲48金+▲38飛の形は将来の△45ポンからの△27角の筋を克服している(▲49金+▲38飛型には効果的な角打ち)。上図、▲38飛と1枚攻めに加えてくるのであれば△51角と後手も1手早く逃げておくのが筋だがここでは1筋の交換を活かして△15歩という積極策を紹介する。
以下、▲35歩なら16歩、34歩、15角がぴったり。
後手の5筋不突き美濃は堅いので攻めに専念できる、上図は後手有望。
再掲下図。
以下、▲同歩、同香、24歩、同角。
以下、▲17歩なら12飛で難しいながらも後手が攻めているので満足。
再掲下図。
▲同香、同角は次に△48角切り→12飛の強襲を狙っているので49金と引いておく。
以下、△51角、18飛、15歩、28飛には24歩。
次に△16歩と伸ばしていく手が楽しみ。こういう将棋になればエルモでもなんでもないので後手成功と言っていいだろう。
再掲下図。
以下、▲16歩、同香、同香、15歩、27香には…
強く△16歩、24香、同歩でどうだろうか。
後手駒損ではあるが王様は鉄壁。▲28飛には歩切れを突いて△25香!何もしなければ△17歩成から端を突破して桂馬を手に入れておけば後手の持ち駒は香香桂。まずまずだと思う。
再掲下図。
以下▲46歩には△54銀と出る。
もしここで▲37桂なら△65銀の玉頭銀が狙い筋。
私は上図を難しいながらも振り飛車に勢いがあるので実戦的に勝ちやすいと評価しています。玉頭銀については『疾風』226Pを参照。
再掲下図、△54銀の局面は居飛車にとって岐路。
△65銀がうるさいとなれば▲66銀か▲66歩でそれを防いでくるだろう。
まずは▲66銀の変化から。
これには△42飛と回る。
以下、▲55銀は△63銀引のダイヤモンド美濃が間に合ってぴったり。
前述した振り飛車ダメの変化は▲66銀の瞬間に△64歩と△42飛のどちらも入っていないので振り飛車がダメだった。しかし上図は、△64歩が入っているので▲66銀に△42飛で受かるというわけだ。
上図以下、▲55歩、△63銀引、37桂はある。
先手愚形に見えるが四間飛車のエッセンスを知らないとすぐに後手は作戦負けになる。以下、▲47金、△41飛(角の引き場所を確保)、57銀引。
先手は結局何を狙っているかと言うと上図以下、仮に△12香なら…
以下、▲56銀の安定形を作ろうという意味です。
そこで△51角と▲45歩の仕掛けを警戒して引くくらいだが…
△84角を消しつつ▲66角でどうなのか。
もしかしたら駒が引きすぎて後手やや作戦負けの可能性もあるので注意。
再掲下図。
▲57銀引の瞬間に△54歩、同歩、同銀とポイントを稼ぎにいくのがあべしん好み。
以下、▲56銀、△63金、55歩、43銀。
以下、▲45歩、同歩、同桂、51角。
昔の5筋位取りvs四間飛車の定跡だと△12香が入っていないといけないのだが居飛車も▲47金型(後手の飛車が貫通)なので乱暴はしづらいところ。機をみて△84角の楽しみもあるのでまずまずでしょう。
※暇な人は藤井猛著『四間飛車の急所1巻』128pと見比べてみよう。
5筋位取りの定跡は面白いですよ。
再掲下図。
△54銀に▲66歩は強い人が指してくる傾向にある。
急戦にこだわらず陣形を膨らませて作戦勝ちを狙っている。
以下、△45歩は、同歩、同銀、46歩、54銀、47金であまり効果が無い。
以下、△42飛、37桂。
結局、▲46歩を土台に▲45桂を狙われるのであひゃ。
再掲下図。
以下、△42飛、37桂までは進みそう。
▲48金型が3・4筋に効いていて自然、お互い手順を尽くすとこうなる気がする。さすがに後手はこれ以上攻める事が出来ないが△63銀引で自然とダイヤモンド美濃に組むできます!
手順さえ踏めば誰でもダイヤモンドを掴み取れる時代だよ。
△54歩+△53銀型からダイヤモンド構想は△62銀の瞬間が怖い。
以下、▲24歩、同歩、▲45歩の変化がな~(以下は前述した通りです)
再掲下図。
▲66歩と突いてしまうと先手は威力のある仕掛けをするのが難しい。
⇓
つまり、後手にとって▲66歩さえ突かせてしまえばあとは駒組み勝ちを目指せば良いというシンプルな話になる。
⇓
そしてダイヤモンド美濃は駒組み勝ちをするのに適した陣形だと思っているよ~というのが今のところの結論。
上図以下、固めるなら▲58金か。
エルモ急戦は金を動くことによって後手にマイナスの手を指させて仕掛けの隙を作るという意味合いもあったが、上図に関しては後手は△54歩→△74歩→△73桂の順に指したい手があってマイナスの手は存在しないと思う。
ここからは私の実戦経験も極端に少ないので想像で補っていく。
◎上図以下、仮に先手は居飛車穴熊を目指したらどうか?
色々と対策はあるれけども単純に△32飛から3筋を狙っても作戦勝ちしてそう。
▲67金型がこの展開ではいまいちですね。
◎▲78王型で待機してきたら。
上図はエルモから▲78王型ビッグ4に組み替えた局面。後手はこのあと銀冠をみせつつ待っていれば▲48飛から▲45歩の打開をしてきそうなのでそこを迎え撃つという感じですね。正直、恐れることは無いッス。
◎千日手狙いには?
この棋譜はダイヤモンド美濃の新たな可能性を提示した。
序盤・中盤については難しくて分からないけども~
とりあえずダイヤモンド美濃です↑
そこから後手が延々と手待ちをしたら~~
上図、ダイヤモンド美濃からミレ熊(ミレニアム穴熊)に進化しました\(^o^)/
鬼のように堅いです、こうなれば多少の無理攻めでも通りそう。
◎エルモから右玉に居飛車が変化する構想もあります。
今年の順位戦でそんな棋譜があった気がしたが誰のかは忘れた。
上図は雑すぎる局面図だが△15歩から手は作れそう。
□研究で大事な事
再掲下図。
以下、▲49金とさらに手待ちをした場合はどうするか?
後手は何を指すべきか?
1、その手に対して、▲46銀ナナメ棒銀や△46歩は大丈夫?
2、仮に大丈夫だとしてさらに▲48金と手待ちしたとしよう。
3、後手何か指すよね?
4、1に戻る。
こんな感じで手待ちラッシュされた時に振り飛車はどの手順でどの陣形を目指すか、いきつく先はどこなのか研究段階でストーリー(構想)を考えておこう。
エルモは、端歩と金の動きでいくらでも振り飛車の研究を外してくることが出来るのでね。
上記の考え方で将棋の研究を続ければ手の意味も分かってくると思うので序盤の力はつくと思います。
ストーリー(構想)を作る力はソフト頼みだとつかない、自分の頭で考えてみよう。そうしないと意味不明の変化を熱心にソフトで研究してドヤァという人になっちゃいますよ。
というわけでこの記事の続きはあなたが書きあげてくださいね^^
コメント