↑県ランキング1位のH田三冠王(右)も来場!
◎県職場対抗戦 準決勝 W辺氏(酒田)vs清N少年(寒河江ST)の将棋を検討
先手が清N少年、後手がW辺さん。
上図は清N少年の猛攻が始まった局面。先手の持ち歩は1つなのでなんとか受け切れないのかというところ。△22歩じゃおかしいですかね~(あべしん説)。
以下、▲33桂成、同金寄のあとの▲35歩を受けたという意味ですが中途半端ですかね。受けに傾くなら△22歩に代えて△22銀!の方が駒を渡さないので良いのかもしれません、怖いですが( ;∀;)。
再掲下図。
実戦は△37角と打ちました、W辺さんらしい流れを重視する手。
以下、▲29飛、27歩、同飛、19角成、33桂成、同金寄、22歩、同金、35歩。
途中△27歩に▲同飛は清N君らしい手、一歩も引かない。そのあとの▲22歩には絶対に勝つという気迫を感じる、手筋ではあるが歩を渡すので攻めがきれたら終わりだが「らしい手」である。上図以下本譜は△44桂と打ったため後手が形勢を損ねましたが、感想戦でH輪先生が△23香を指摘したようです。
なるほど、香車を取った手に意味を見出すと。以下▲34歩、同金、43銀。
これは相当な叩き合いです。以下△33金引、32歩、41王。
ここで先手の手のつなぎ方が分からない、角ぶったぎっても何も起こらないし。
しかしよく見ると▲24歩がある?△同香には同飛、同金、22角成!で…
ぴったり繋がっている。受けまくっていても勝てない将棋なのか後手は。どこかで反撃に転じないといけない。
ということは、再掲下図。
金を逃げないで、
△27香成、34銀成、33歩、23歩、32金、43歩(退路封鎖)、39飛の変化はどうか。
先手の攻めが切れていれば後手勝ち、以下▲22金、同金、同歩成、同飛くらいしか見えないがそれなら後手有望か。攻め合いにすればきわどい勝負だったのかもしれません。
実戦の進行はこちら。
最終盤、後手W辺さんが格調高く△47歩成で勝ちにいった局面。
これを▲同金は38飛であひゃ。
再掲下図。
ひよって▲43飛は52玉、47飛成、39飛であひゃ。
ってことは先手玉を詰ましにいくしかないですね。
ひとめ、詰みそうで詰まない形に見えますが…どうでしょうか?
以下、▲22飛、32歩。
ここからがすごい。
以下▲32飛成!、同玉、44桂。
▲41王には42歩!
以下、△同玉には、
歩→金でも金→歩でも詰み!持ち駒全て使って詰将棋のようにぴったりというね。
これを実戦の中で読みきるのはすごいなとW辺さんと話していました。
清N少年の抜刀、強さが光った一局だったと思います。
なお、清N少年は決勝も勝ち優勝へ貢献。
一方、酒田亀ヶ崎研究会のW辺さんも3位決定戦に勝ち3位入賞に貢献。
結局、今大会は先鋒戦でいかに稼ぐか、そこがチーム躍進の鍵だったのではないかと思います。
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