エルモ+65歩早仕掛けvs四間飛車37桂型高美濃【地下トンネルが深すぎる】

2019.11/28、わたくし酒田にいました。

ラーメンや中落ち丼を楽しむかたわら・・・

将棋の研究会にも参加していました、エラい!

そこに登場したのはH田3冠王、2019年の山形No1プレーヤーです。

酒田に来てまでH田三冠王と指すことになるとは!
H田3冠王の意識の高さはすばらしい。
ここ数年全く勝たせてもらってないのでまずは練習で勝って自信をつけたいゼ!

持ち時間は15分30秒、先手が私です。
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上図は、先手三間から四間に振り直して△65歩早仕掛けを受けた局面です。この局面のポイントはルモ+△65歩早仕掛けが▲37桂が入った高美濃に成立するのかどうかだと思います。37桂が入っていない高美濃は振り飛車ダメ、詳しくは『疾風』220Pをどうぞ。
 

結論から言うと振り飛車無理な印象。

というのも、『黄色いエルモ本』186Pが下図。
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↑▲37桂が入った状態の高美濃でさらに先手が1手指してやっと互角だそうです。
 

再掲下図は、その1手が入る前に仕掛けられているのでねぇ。
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とはいえまぁ、本に書いてあるからって鵜呑みにするのは良くなくて自分で考える時間も必要。というわけでこの悪寒ビショビショの愚直な変化を選んだのでした。
上図以下、▲同歩、66歩、同銀、65歩、57銀、77角成、同桂、86飛。
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以下、▲45桂とジャンプに△44銀で下図。
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以下、▲64歩は筋なのだが…
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エルモの深さに対してこの攻めが間に合うのか分からなかった。
以下、△87飛成、63歩成、77龍、64角。
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筋なのだが△66歩(▲同飛には△65桂打)や△24桂の方が攻めとして早い可能性があり自信を持って飛び込む変化ではない。


再掲下図。
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▲64歩の攻め合いに自信が無いので上図以下▲65桂、同桂、同飛、89飛成と進行。
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ここではっきり気づいた、先手悪いね。
▲63飛成が空成りなので1手の価値が無い。次に厳しそうな手は▲73角だが…
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これまた次に▲51角成と切った手がどれほどの手なのか分からない。
上図以下、△24桂と攻め合いに持ち込まれて負けている可能性まである。
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以下、▲51角成、同銀、61飛成、84角。
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これが攻防の一手で困ってそう。

再掲下図、本譜の変化。
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困りました。一直線でいくと一直線で負けそう。
なので以下、▲55歩が局面複雑化の勝負手。
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▲55歩は遅い手ではあるが確実な手。好きにして下さいとH田3冠にボールを投げる。

以下、△99龍、54歩、52歩。
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△99龍が角のラインなのでここは少し面白くなったと思った。以下、▲66角、88角、同角、同龍、66角、77角、同龍、▲56桂。
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龍を3段目まですらして攻め合いに転じたが後手も強気で△24桂と応戦。
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次に△36桂と飛ばれるのでピンチに見えるが以下▲66角が用意の角打ち。
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▲57銀にヒモをつけながら龍取りで味良しと思ったが冷静に△76龍、63飛成、45銀、同歩、62香!で先手忙しいことに気づいた。
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ここで大局観を見誤った。本譜以下、▲同龍、同金、44歩で手になるだろうと思ったら…
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以下、△82角、64歩に空いた△45の空間に桂馬を打たれてぐえぇぇぇぇ(;´Д`)。
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以下、▲43歩成、同銀、46香と非常手段に出るが57桂成と平然と攻められてあひゃ。
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以下、▲43香成、同王、11角成が詰めろ風だったのですが△56成桂が冷静。
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根元の桂馬を除去して後手は角の活用までみえてきた。
そして後手王、よく見たら全然詰まないですね~あーぁ。
というわけで以下▲45銀と詰めろ逃れ詰めろ風に駒を置く。
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しかし△64角王手、37金、47成桂の押し売りがキタ!
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以下、▲44香と打ってもギリ詰まないというね。
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再掲下図。
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▲44馬も△42王と引けば地下通路から脱出するルートが開けるので後手安泰。
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これがエルモ流の終盤なんですよね~囲いは崩したと思っても地下トンネル決戦が残っているという。普通の囲いには見られない特徴なので振り飛車は注意が必要だわ~。

再掲下図。
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困ったというか指す手が無いので投了ですね。▲47銀は△25桂で一手一手。うーーん、何がおかしかったんだろうなと考えた時に仕掛けからやはりずっと先手が悪かったのかもしれません。

再掲下図。
終盤で勝負するとしたらここでしたね。
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本譜の▲同龍は同金でエルモ流地下トンネルが完成してしまうのでよくなかった。ここは▲43竜!だったかなぁ。
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一瞬考えはしたけどさすがにと思ったんですよね。
しかし本譜の展開になるならば以下▲同銀に11角成の方が…
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後手王が狭いので良かったですね。
本譜の展開は全然ダメだった、終盤強者のH田3冠に距離感を見切られてしまいあひゃでした。あらためてH田3冠の強さを思い知るはめになった。

思った事。
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↑▲37桂に代えて▲96歩の方が価値はあるのか?
以下、▲同歩、66歩、同銀、65歩、57銀、77角成、同桂、86飛。
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ここで今度こそ▲64歩が厳しそう。
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△同銀は97角。
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しかしである。▲96歩を見て△51の金を62へ移動したらどうなるんだろうか。
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以下、▲37桂。
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以下、△86歩、同歩、66歩、同銀、65歩、57銀、77角成、同桂、86飛に45桂。
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以下、△44銀に65桂、同桂、同飛が…
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△62金取りになるのでうまくいったぜ~ですが…。

再掲下図。
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以下、銀取り放置で△87飛成、53桂成、同金、65桂、同桂、同飛、64歩と進むと、
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そんなに先手良くない、むしろ悪いんじゃないかということに気づく。△24桂からの端攻めがとにかく厳しそうという印象です。

◎結論
やはりエルモ+△65歩早仕掛けをもろにくらう変化はしんどいです。笑


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・支部対抗東日本優勝四段→県竜王戦優勝五段
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