作品名:『コマコマ』全3巻
ジャンル:全国模試1位の中2が奨励会を目指します
著者 :米林 昇輝
協力: 棋友館
出版社:講談社(少年マガジン)
発行日:2005年11月7日
販売価格: 税別390円
主人公:綾部 樹(あやべ たちき)
ジャニーズ系のイケメンです。
感想:ネタバレ注意!
主人公 綾部は中学2年生。
学校ではイタズラしかしない問題児だが5科目500点で全国模試1位をとる天才である。
暇すぎて暇すぎて、今日も学校を抜けて河原でボーっとしていたら橋の上から将棋盤がずごーんと降ってきました。
何かと思えば、奨励会三段の聖一が投げ捨てたものだった。
かくかくしかじかで綾部は聖一から将棋七冠王になれば1憶5000万円の賞金を貰えるということを聞く。
これはパチンコや賭け麻雀の比ではない、
将棋はビッグビジネスやぁぁぁ!!
と気づき、聖一に弟子入りするのだった。
4枚落ちからのスタートだったがさすが模試全国1位。
記憶力抜群なので棋譜を見ただけで覚えてしまったりと上達に必要な伸びしろを綾部は持っていた。
ある日、綾部は「将棋会館」へ行く。
そこでたまたま知り合った麻雀をやったことのない中学生と雀荘に行くことになったのだが綾部まさかの大負け。
綾部もそれなりに麻雀は自信あったはずなのになぜだ誰だこいつは!
…と思いきや、奨励会員でした\(^o^)/
天才少年が集まる場所「奨励会」の凄さを斬新な描き方で表現したシーンだったと思います。笑
綾部は将棋でも奨励会員に大敗。
自称天才が実は秀才だったという王道の展開、実にいい漫画ですね!
こっからの成長物語が楽しみだ(*'▽')
運命の『第3巻』
ぺら・・・
あれから2年!?
え!?
( ゚Д゚)ちょ・・・
↓
突然、近況報告が始まった。
ヒロイン「私は高校生になりました…」
〇〇君が死んで心にぽっかりと大きな穴が空きましたという最悪の展開を予見したがそうではなかった、大丈夫だ。
いや、大丈夫ではないかもしれない(笑)。
というわけで出オチ気味の3巻が気になる方はぜひ読んでみよう。
最初は綾部主人公の物語だったと思ったんですがいつの間にか奨励会三段聖一の物語になっていたような気がする。それがなんとなく打ち切りが決まった(気がする)2巻後半くらいから。
残りの連載期間で主人公綾部ではなく師匠の聖一を描くことを決めた作者の心境はいかに。
そしてラストは泣いた。
将棋指しに優しい最期だった。
苦しまず、思い残すことなく、笑って天国にいくことが出来た。
ただ、謎だったのはコマコマは・・・
このラストを描きたかったのかなと。
番外編含め作者の意図は謎。
少なくとも私は1巻の勢いからはこの終局は予想出来なかった。
何かこう、本線とは別の世界線を見た気がした。
- 関連記事
-
コメント