ちょっと変わった女流棋士を描いた将棋漫画『JOKER』とは。

作品名:『JOKER』全3巻
ジャンル:女流棋士の恋愛漫画
著者 : 上杉可南子
監修: 斎田 晴子 女流五段
出版社: 双葉社(ジュールコミックス)
発行日:2011年7月16日
販売価格:紙はすでにプレミア価格!(電子書籍:583~648円)
登場人物:女流棋士 斉藤一花(さいとういちか)
感想ネタバレ注意!!


少女漫画出身の著者が描く将棋恋愛漫画です。


キャラが自然体で台詞もナチュラル、コマ割りもサーッと目で追っていけるのでストレスが無い、男性作家にはない漫画のつくりです。将棋についても斎田女流を監修に迎え念入りに取材をしている感じがします。

 

局面図もしっかり描いており「あぁこれは本当に女流棋士の話なんだな」と思わせてくれます。


それではあらすじを。

 

10代でタイトル獲得経験のある女流棋士斉藤一花(いちか)は23才になっていた。

 

片思いだった同門の奨励会三段が死んで以来、モチベーションが停滞中。

 

現状は無冠で完全に落ち目、自信を失い婚活パーティーに明け暮れていた。

 

ある時、知り合ったバツイチのイケメンから5の息子を1、2年預かってくれと託されその男は姿を消した。

 


かくして一花とあきらの奇妙な同棲生活が始まった!

 

 小5男子JOKER☠なのか何なのか!?

貯金はほぼ0円、連戦連敗、女流棋士として正念場を迎える一花、ここから這い上がることができるのか。

 

※女流棋士には男性棋士と違い固定給が無いので勝つかイベントに呼ばれるか指導対局などで生計を立てるしかない。


【 女流王冠戦 】


対戦相手は、昔の自信に満ち溢れた自分にそっくりの若き乙女


壁を破ることができるのか。


そして突然の先輩棋士からのプロポーズ

 B級1組に所属、年収は1,000万以上。結婚相手としては申し分の無い相手だが…。


そ・こ・に!


一花を指名して指導対局の申し込みをしたのは若きイケメン実業家

 

雰囲気も好きだった亡き奨励会三段に似ている…(; ・`д・´)


これは面白くないわけがない!


『JOKER』は小5男子に励まされながら一花が再生していくロマンあるストーリーです。ロマンはあるんだけど登場する将棋キャラのほとんどは精神年齢が低い。将棋しか知らないとこうなるんだなぁ〜っていう、直接的にそこにスポットは当ててないけど恐ろしさを描いている作品だと思います(笑)総括として小5男子×女流棋士というマニアックさがなければ万人受けする漫画になれたしその実力のある漫画家さんだなと思いました。私は3巻分を一気に読んでしまいました、面白かったです。


※年下男子に萌える女性棋士の話はこちらにも。

『急戦法まことスペシャル』でジャニーズ将棋Jr.というジャンルを知る



  
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あべしん

・アマ五段(県竜王戦優勝)の四間飛車党
・中学、高校、大学、社会人で県優勝
 →全国大会出場
・地元紙で将棋の観戦記を書いてます
・連絡先→kouteipengin6@gmail.com

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