将棋漫画『或るアホウの一生』の奨励会三段リーグ編は面白い、考えさせられる。

作品名:『或るアホウの一生』全4巻
ジャンル:奨励会三段リーグ~プロデビューくらいまで
著者 : トウテムポール (ビッグコミックス) 
監修: 橋本 崇載
出版社:  小学館
発行日:2015年10月7日
販売価格: 680円(電子書籍:680円)
感想:ネタバレ注意!

1巻から2巻の第8話までが奨励会三段リーグ編。

2巻第9話から4巻の第17話までが主人公のプロデビュー準備からプロ第2戦まで。

4巻は電子書籍のみの販売で主人公が将棋を教わった亡き天才棋士のお話がメイン。1巻冒頭の話とつながるエピソードがあります。

私のお勧めは奨励会三段リーグ編です。

主な登場キャラは4名。

◎迫奨励会三段
医大生23歳、前期12-6の実力者。

◎夏目奨励会三段
大棋士の孫で金持ちの17歳高校生、前期9-9。

◎高井良奨励会三段
主人公の高校生17歳、前期4-14。


◎牧野奨励会三段
大学生23歳、前期11-7。

4人は奨励会でつるんでいる仲だが昇段を競い合う敵同士でもある。

誰かを蹴散らしてでも上がらなければいけない。

したがって、人間の怖い部分が見られる漫画だ~イヒヒヒと思っていたら何か違っていた。

この物語の重要なテーマにみんなが同じくらい頑張っている世界で頭1つ抜きんでるにはどうしたら良いのかという問いかけがある。

今と同じことをしていてはダメなのではないか!

各々が考える。

は、いつ三段リーグを抜けてもおかしくない実力者である。そこで彼はマイペースを保つため対局室で煙草を吸うのだった。

夏目は、プライドが高い部分があるが基本的にマジメな奴である。邪念を打ちはらために奨励会例会前に神社でボクシングの練習をして集中力を高めようとする。

高井良は、なんとをしたのだ。

アホかと思ったが、メイクをした時だけ俺はやれるという自己暗示をかけたのだった。

牧野
は、優しくてみんなの仲介役なのだが正直何をやったのかは不明。
高以良の時計押し忘れを指摘せずに考えているふりをしたこともあったがそれは優しい厳しいとかの問題じゃなくて勝負として当然なので牧野の個性とは言えない。


【 三段リーグ最終日 】

この中で誰が報われるのか?

結果、悩み苦しんではいたものの世間的にはマイペースな人間が上がった。

いつも誰かと自分を比べている人間は落ちた。

なんでだろうな~~~。
でもこういうことってよくあるんだよね。

あまりにも他人を気にしないで危機感が無いのもダメだけど必要以上に気にしすぎてもうまくいかないですよね。

で、上がった男は最終日も通常営業で落ちた男に「今日も飯行くか~?」と悪気なく声をかける。これはマイペースを通り越して人間的にアホウの部類に入ると思う。もうね、バカと天才は紙一重すぎてようわからん…勝負に向く人ってどんな人なんだろうねと思いました。

普通の人が緊張を感じる場面で例えば奨励会試験や昇級や昇段の一局で何事も無かったかのようにスッと勝っちゃう人はいる。そういう性格のキャラクターを描きたかったのかなと思いました。

『或るアホウの一生』はあと1歩抜け出すにはどうすれば?を技術以外の面で考えさせられる超良作だと思います。強いと言われながら勝てない人はこれを読めば何かヒントが掴めるかもしれませんね。さぁ君も高井良のように未来をしよう!
   
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・支部対抗東日本優勝四段→県竜王戦優勝五段
・連絡先→kouteipengin6@gmail.com

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