『歩武の駒』は華がある将棋漫画だったよね【ハート詰めなど】

作品名:『歩武の駒』全5巻
ジャンル:爽やかな奨励会もの
著者 : 村川和宏 山形県東根市出身!
監修: 深浦康一棋士
出版社: 小学館 (少年サンデーコミックス)
発行日:1999年7月17日
販売価格: 453円(電子書籍:453円)
感想:ネタバレ注意!

高校時代にリアルタイムで読んでいました。30代の人にとっては思い出の将棋漫画では?印象に残るシーンが多く隠れた名作だと思います。

主人公の雪村歩武(ゆきむらあゆむ・右)と北山桂子(きたやまけいこ・左)は小学生の頃から将棋仲間でした。

しかし歩武の転校で離ればなれに!
「この続きはプロになったらやろう」歩武は桂子に言ったのでした。


高校2年、桂子は奨励会三段になっていた。


そこに音信不通だった歩武が桂子のクラスへ転入してきた。

桂子は歩武に将棋やってないの?と聞く。

すると、両親が亡くなってしまいそれどころではなくなってしまったと。

諦めきれない桂子は歩武に勝負を挑む。

さすがに桂子は奨励会三段なので歩武に勝ち目はないと思われたが…

必殺の「待ち歩」が炸裂して歩武の勝ち!

えぇぇぇ…さすがにここらへんは漫画ですね。

しかしこの対局をきっかけに歩武は将棋への情熱を取り戻すのだった。

歩武は桂子の師匠である尾花沢棋士と会う約束をする。
奨励会受験の師匠になってもらう予定だったが…

歩武のコンビニバイトが終わりの時間になっても店長が戻ってこない\(^o^)/

そこに電話が!

歩武が指定された場所に駆けつけると…

店長が「黒き龍」という異名を持つプロ棋士から💸💸まきあげられていました\(^o^)/

えええぇぇぇぇぇぇ~~~!!

って話です。

ここから歩武の師匠探しや奨励会に入ってからの話が広がっていきイイ感じに面白くなっていきます。

特に面白かった話を紹介します。

□第8話 桂子の憂うつ
教室に1個下の下級生が来て、歩武をご指名ご指名――(゚∀゚)――!!

□第35話 白虎来たる!
関西の真剣師白虎と歩武は賭け将棋を指すはめになる。
しかしその現場をビデオカメラで撮影している者がいた。
どうなる歩武!?

□第45話 ホワイトバレンタイン
伝説の回と名高い。
桂子は歩武のために40枚の駒チョコを作ったが関係無い奴らに食べられてしまう。
そこで残った駒チョコを使い詰将棋を作るのだった。
その作品がこちら。

・25手詰 詰将棋作家 飯尾晃さん作
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村川和宏著『歩武の駒』5巻100P
→作者の飯尾様からコメント頂きました、ありがとうございます。

これを詰ますと・・・
   ⇓
   ⇓
ハート型になります!
素晴らしい~~漫画の世界観と合致して物語に華を添えました。将棋漫画と詰将棋(曲詰め)って相性良いですよね。

※他のハート詰め

□第48話 注目
奨励会員達が将棋会館の特別対局室を占拠。
何が起こっている!?

と、まぁこんな感じで『歩武の駒』は華がある漫画でした、読んでいて楽しいです。



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コメント

EOG

ハート
拙作を紹介していただきありがとうございます。

abcn

Re: ハート
EOG 様

作者様でしたか!

私が高校時代に歩武の駒を読んで最も印象に残っているシーンがあのハート詰めです。
素晴らしい作品をありがとうございました。
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あべしん

・アマ五段(県竜王戦優勝)の四間飛車党
・中学、高校、大学、社会人で県優勝
 →全国大会出場
・地元紙で将棋の観戦記を書いてます
・連絡先→kouteipengin6@gmail.com

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