主人公、駒形は貧乏のどん底、恵まれない家庭環境で育った。
どのくらい恵まれないかっていうとお父さんが真剣士💰なのだ\(^o^)/
雨に濡れながら、体温を失いながらも必死に真剣を指す!
今も昔もこんな姿、誰の感動も呼ばないナ。
そして三日三晩飲まず食わずの真剣は続き、ついに駒形父が倒れる。相手はその瞬間に勝ちを宣言するが駒形の担任が警察と救急に通報!
この担任は仕事ができるぅぅぅ~~!
事態は、1年後に駒形父の代打で指しかけの局面から駒形が指すということで収拾される。
そこで、駒形はうぉぉぉぉ強くなるぞ~~🔥と燃えるのだった。
というわけで将棋会館道場に行きます。
すると、自分より強い年下の子達がうじゃうじゃ。
自信満々の角道道夫と出会う。
彼から中学生名人戦の情報を聞き参加を決意する。
しかしながら母親から「将棋なんて辞めてちょうだい」と泣きつかれるのであ~る。駒形は「将棋は悪くない」と言うが…。
父の賭け将棋で母が苦しんで息子の将棋に猛反対というシーンは『駒が舞う』にもありました。昔の将棋漫画定番のシーンなんでしょうねぇ。
◎全国中学生名人戦開催
昭和51年から開催されている歴史ある大会。
昔は参加費が無料だったため、350人以上参加したらしい。
信じられない規模です\(^o^)/
ルールも独特で対局を始めて40分すぎても勝負がつかない場合は1手30秒方式。
何を言っているかわからないと思うけどそういう事なんですよ(笑)。
相手が強いと思ったら40分間何もせず1手30秒の早指し戦に全てを賭ければワンチャンあるというわけです。これ今の小学生のJT杯もそうなんですよね、削られます。
全国大会ともなると全国各地から強豪が集まってきます。
駒形の予選1回戦は、新潟からきた昨年ベスト8の強豪。
強豪は駒形をド素人とみて奇襲作戦を繰り出すが…。
予選2回戦もウザい奴に当たった!
対局中、めっちゃ煽ってくる~。
予選3回戦、奨励会志望の穴熊虎五郎と激突!
駒形、奇跡の予選通過!
本戦1回戦は・・・
北海道の棒銀三郎様降臨。
小学生名人獲得者でありこの中学生名人戦もふつ~に優勝するのだった。ようするにエリートです、将棋エリート。
♡会場に女真剣師参上♡
。
こいつの名は虎班桂(とらふかつら)・通称ミスタイガー、いちお中学生です。棒銀くんに負けた直後の角道道夫に真剣やろうぜ!と声をかけるKY女です。
ー中学生名人戦で自信をつけた駒形は奨励会受験を決意するー
が、問題なのは師匠を誰にするかという話。
途方に暮れとぼとぼ道を歩いていると大道詰将棋に挑んでいる酔っぱらいのおじさんを発見。
…棋士でした。
◎奨励会試験
駒形(6級受験)、中学生名人棒銀三郎(3級受験)、穴熊虎五郎(6級受験)、角道道夫(5級受験)、ミスタイガー(6級受験)というラインナップ。
初戦を落とした駒形は2回戦でミスタイガーと激突。
ここでタイガーの色仕掛け♡が炸裂、どうなる駒形!
3回戦は棒銀くんと当たってしまいあひゃ。
2日目、奨励会5級→5級→4級とぶつかるも総合成績で勝ち越しに成功。
駒形は「ひゃっほ~!」と合格を確信したのだが面接には呼ばれなかった💦。
なぜなのか!?
駒形はショックで断崖絶壁から 海に身投げ をする。
END
とはならず…一命をとりとめ特例で奨励会の面接試験も受ける事が許されたのだった。
帰りの新幹線で会ったのは同じ門下の高美濃広(たかみのひろし)。
実家から東京へ単身引っ越してきた。
極貧家庭で育ち棋士になり実家を支えるのが夢である。
奨励会に通いながら牛乳配達を行うなど自立した生活を営んでいる。
次の奨励会…
駒形ついに6級のBへ転落!
高美濃が慰めると「自分が調子いいからって~!」と殴る蹴るの暴行におよぶ駒形。現場を目撃した奨励会の友人達。
「暴行が師匠にバレたら破門だ」とオロオロ焦る駒形だった。
◎5五龍中飛車の発見
このあと、駒形は将棋道場の師範をする。
そこに東立大将棋部の強豪が襲来。
奨励会員に挑戦状をたたきつけ5級・4級を撃破!
奨励会員弱ッ!と煽ったところで6級Bの駒形が登場。
そこで駒形が用いた中飛車が5五の位をおさえる「5五龍中飛車」!
いきあたりばったりの作戦だったがこれが炸裂して以後駒形は中飛車を得意戦法に据える。
奨励会でもこの戦法がハマり6級のAに復帰。
しかし東立大将棋部の駒形への粘着はすさまじく・・・
将棋会館の前で奨励会員に5五龍中飛車対策の研究レポートを配布するのだった!
NEXT奨励会
→駒形、研究を重ね怒涛の連勝で5級に昇級!
一方で入会から5勝13敗と振るわない穴熊虎五郎は、
雪山で棋書を燃やし、
スキーに体全体をくくりつけ、
そのまま断崖絶壁にダイブ!
※実際に奨励会であった事件だそうです。
◎卍飛車マジ卍
駒形の躍進は続きついに4級昇級へ王手をかける。
しかし相手は常に一歩先に行く棒銀くんだった。
そして!
『5五の龍』といえば「飛騨の中飛車合掌造り」が撮れ高No1の名シーンだが今の若い人にはこっちの方がウケるのではないか?
「卍飛車かっ!卍飛車とはよくつけたな!」
つのだじろう著『5五の龍』8巻67Pより。
◎将棋大天狗と飛騨の中飛車
ある日、駒形は「将棋大天狗」という爺さんに声をかけられる。
不審者と思い無視をするがこれが大天狗の逆鱗に触れてしまう。
大天狗は駒形の次の奨励会での対局相手である梅木6級に指導をはじめる。
ここで、駒形がまたやらかしました!
なんと梅木6級に…
君に負けたら奨励会退会するよ^^と言い放つ。
ー駒形の中飛車修行は続くー
東京から白川郷まで移動。
ここで前科3犯の真剣師こと「飛騨の中飛車」が登場する!
秘蔵の中飛車研究ファイルを譲るかわりに「中原名人と対局させろ~一流棋士と対局させろ~」と無理難題を要求するのだった。
飛騨の中飛車はあっという間にプロ相手に3連勝!
最終局であの名シーンが出ます。
飛騨の中飛車合掌造り( ゚Д゚)!
すげぇぇぇぇぇぇ!!!
と、当時は思いましたが現代の目でみると王様薄すぎてあかんですね。
なお、こっからどうやって打開していくかも漫画には描いてあります。興味ある方はぜひ読んでみてください。
◎高美濃、心の叫び
ある日、高美濃5級に不幸の電話が入る。
高美濃は家のためにお金を稼がねばならず将棋を続ける事が出来なくなり奨励会を休会する。
高美濃はカネのために地元のヤ〇ザとつるんでイカサマ&真剣師の道へ入る。素人からお金を巻き上げる罪悪感と共に…。
一方で、今年も奨励会試験が始まった。
注目は自殺した穴熊虎五郎の弟、虎六。
3級受験にはアマタイトルホルダー端歩氏が登場。
てゆーかアマタイトルホルダーだったら初段以上受けてほしいよね。
高美濃のアコギなバイトもそう長くは続かなかった。
駒形が高美濃へそっとお金💵を差し出す。
拒む高美濃に駒形が言う。
「苦しい時に受けた恩はあとで自分で頑張って返せばいい。それを教えてくれたのは高美濃くん、君じゃないか」
ここで高美濃は心の叫びを吐露するのだった。
心配なのは角道道夫である。
入会以来不調が続き4級にあがったもののすぐにBへ転落する。師匠から山登りを勧められるが不注意で崖からも滑落。角道の運命は如何に。
ラストはミスタイガーとの2級昇級をかけた一番。
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