幻の空中ブランコ

昨日11月6日の山形県朝日アマ名人戦、本戦1回戦の吉田ジャニーズ君との将棋を再び振り返る。

下図は、25銀打と後手の私が詰ましにいった局面。
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以下、17王、16銀、26王、25銀引左、17王、16銀、26王、25銀引左、17王、16銀、26王、25銀引左と、吉田王が2枚の銀に挟まれながら空中ブランコで浮遊するような芸を披露したが、17王の瞬間に16歩で簡単に詰む事が分かって吉田玉は空中から真っ逆さまに墜落した。

そして本日11月7日、空中ブランコから墜落した王様の現場検証をしていた吉田ジャニーズ君本人から連絡が来た。

「図で35王なら詰まなくないですか?」

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あっ・・・・なんと・・・

ここで34歩は99角で王様が素抜かれてしまう。

従って、34銀なのだが、、、
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36王と囮の銀を取ると38飛成で簡単に詰む。

しかしもう一度、26王と戻る手があるではないか。
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25銀行には35王でこれは本当に王手千日手で後手負け。

うおおおおおおお、なんてこった空中ブランコは2つあったのだ。

1つ目は本譜の、26王⇔17王 の弧を描く空中ブランコ。

2つ目は、26王⇔35王 の弧を描く空中ブランコ。

前者は真っ逆さまに落ちる運命にある空中ブランコだけど後者はギリギリ逃れている。

いや、天国と地獄ですわ。

将棋はやはり最後に間違った方が負けるゲームですね。


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あべしん

・アマ五段(県竜王戦優勝)の四間飛車党
・中学、高校、大学、社会人で県優勝
 →全国大会出場
・地元紙で将棋の観戦記を書いてます
・連絡先→kouteipengin6@gmail.com

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