厳しい将棋奨励会物語『投了すっか! 』全3巻を読んだ感想

作品名:『投了すっか!~将棋奨励会物語~』全3巻 
ジャンル:奨励会もの
原作 : 来賀 友志
作画: 神田 たけ志
監修: 先崎 学 棋士
出版社: 実業之日本社 
発行日:1996年12月
販売価格:電子書籍1冊389円/Kindle Unlimited対象作品

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登場人物: 主人公 田村一平(たむらいっぺい)
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来賀友志著『投了すっか!』1巻27Pから引用。
ぽっちゃりブサメンである。

感想: 
才能はあるけどそれにかまけて遊びまくり気づいたときには余裕なんて無かったという奨励会員の物語です。

【ネタバレ注意で感想を書く】

□1巻
◎第1手目 勝ち筋
羽生六冠王ぽい人s谷川王将ぽい人のタイトル戦、羽生六冠王ぽい人が勝てば7冠王誕生の大一番。その記録係を主人公田村一平奨励会二段が務めるが全国中継で寝ているところが映される。記録係が寝るのはたまにあるよね~。

◎第2手目 秒読み
渡辺明棋士ぽい奨励会員が登場。

◎第3手目 塾生
奨励会トーナメントスタート!

◎第4手目 退会
先手 内田有紀(女性)奨励会員の手番
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来賀友志著『投了すっか!』1巻72Pより。
この王手をどう受けるか、起死回生の1手はあるのか。
正解は78Pをご覧ください、解説も書いています。

・年齢制限で退会する萩本奨励会三段の挨拶は堪える(P84)
「13歳で入会して13年奨励会にいました。今思えば悔いも残ります。いっぱい遊んでしまったし時間を無駄に使ったし、でも三段リーグに上がってからは死ぬ気でやりました。プロになるのが当然と思っていました。でも現実にどんなに努力したとこでここにいる人達の2割もなれません…」

◎第5手目 決勝戦
萩本奨励三段、青森に来て道場の指導棋士になってくれと誘われる。
リンゴの収穫などの仕事もある。それを聞いた奨励会幹事の先生が「いい話じゃないか」と言っている。いかに元奨励会員の就職活動が難しいかが分かる。

◎第6手目 道場
萩本元奨励会三段、電車に飛び込む。
「投了とは、死を覚悟する時なり」
これわりとガチで、実際そういう気持ちで奨励会戦っている人はいる。

◎第7手目 腐れかけた畳
萩本元奨励会三段の母、師匠に「将棋なんかしなかっったら!」と言う。

ー 師匠 土下座 ー

父「息子は私どもや、街をあげて神童だの天才と騒がれ期待に押しつぶされたんじゃないかと」

田舎だとよくある話ダナ、将棋だけの話ではない。

◎第8手目 喧嘩殺法
靴の中にタバコを入れられて燃やされるの巻。
将棋連盟でボヤ騒ぎもあったなぁ…。

◎第9手目 一手の重み
田村一平三段に昇段、その日の夜に奨励会員にバットで殴られ入院

◎第10手目 決別
特になし

◎第11手目 真剣勝負
一平が師範をしている道場で真剣師が暴れる。
さぁ、どうする一平!

□2巻
◎第1・2手 目隠し三面指し
イベントで目隠し3面をする棋士が競馬に行ってしまう。
一平が代わりに指すが途中で女子高生のひやかしにあい頭が真っ白!

◎第3手 責任の重さ
盤面に覆いかぶさるように考えていると後頭部にタバコの灰を落とされ頭が焦げる。

◎第4手目 勝者と敗者
同門の前田奨励会三段が昇段を賭けた戦いに挑む!

◎第5手目 新四段誕生
前田奨励会三段、あと1勝まで迫ったが・・・。

◎第6手目 三段リーグ開幕
関西の天才栗原から賭けを持ちかけられる。

◎第7手目 連盟野球クラブ
特になし。

◎第8手目 背負うモノ
一平、道場の受付嬢をデートに誘う

◎第9手目 伊沢対決
伊沢奨励会三段「そのうち人を殺したって勝ちにこだわるだけの日がくるぜ」

◎第10手目 檻の中
伊沢奨励会三段、手が秒読みで時計を押そうとした瞬間に台を揺らして時計を落とし時間切れ勝ちを主張する!これ多分、実際にあった話じゃなかったけ。

□3巻
◎第1手目 落ちた王将
関西の天才栗原と自称天才田村一平の直接対決。
栗原「ぼくがNo1でどうして一平さんNo2か教えてあげましょうか?1つめはエネルギーの配分ミス。せっかく能力あるのにそれをつまんない博打に使っちゃっている^^」
なんという正論。一平ちゃん、全く歯が立たず短時間で粉砕される。

◎第2手目 才能の壁
白石奨励会1級、高校を1年留年して将棋に打ち込むも勝ち星が伸びず奨励会を3回連続で休場してパチンコに明け暮れる。
「飲めば天才になる薬があればいいのにな」と最後に残し退会。

◎第3手目 ヒーローの対局
小学生がママと奨励会の見学に来た!
自分と同じくらいの子達が戦っていて衝撃を受けた~。
奨励会6級で大体アマ五段くらいですと説明あり。
確かに24でR2300はないと6級合格はきついかもしれない。

◎第4手目 見えかけた棋士の道
田村一平現在13勝2敗で2位、残り3戦。
次の対局は同門の前田先輩である。
ところが…
前田先輩の両親から「あいつにチャンスを与えてください、あいつは将棋しかない人間なんです」と土下座で八百長を頼まれ100万円を渡される一平、あひゃ~。

◎第5手目 八百長レース
田村、メンタルブレイク。

◎第6手目 蠢く者たち
関西の天才栗原、四段昇段試合でタバコの灰が自分の王様に落ちた事にブチ切れハサミで相手のネクタイを切る。

同門対決で負けた田村も八百長疑惑が囁かれ連盟の理事会にかけられる。

◎第7手目 置き去り
田村は次の2局を勝てば昇段だったが…。

◎第8手目 見えない鏡
田村の師匠は言う。
「最初のうちの少し曇った鏡は布で綺麗にぬぐい落とせる。しかし一度水に浸してしまった鏡はやがて寂びて用を足さなくなる。今となってはもうワシはやつの手助けはできん」、深いネ。

2期目の三段リーグ、才能だけで指している田村は研究され絶望的な成績に。

さらに片思いの将棋道場受付嬢がプロ棋士と結婚!

どん底~。

◎第9手目 勝負付け
伊沢三段からおまえは羽生や谷川のような超天才でもない凡人なのに将棋に対する考えが甘いと言われてしまう。

◎第10手目 伊沢の遺した物
伊沢三段、残り4戦で1つ勝てばほぼ当確ラインだった夜に屋台で酒を飲んだ後に交通事故で死亡。

◎第11手目 壮大な朝日
田村、富士山へ登る!

◎第12手目 完全復調
24連勝中の関西の天才栗原vs 谷川先生ぽい人

◎第13手目 愛すべき輩
田村、まさかの…。


□まとめ
小学生の頃、はじめてこの作品を読んだ。

奨励会も大変だな~とマジで思った、これから奨励会を目指そうとしている子は読んでおいて損はない。

漫画としては…はっきり言って面白くはない(爆)、夢も希望も無いのだから。

面白くはないけど現実を見るにはちょうど良い作品です。

将棋を舐めると痛い目に遭いますよ…というメッセージが込められていると思います。



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