以下、仮に▲75飛には64銀の予定。単に▲35歩には74飛と戻っておいてまぁいいかって感じ。左穴熊ペースでしょと思っていたら指されたのが▲46角!
なるほど!△36歩を受けずに▲46角はなかなかセンスが良い。
もしかしたら強い子なのかもしれない、負けるかもしれないと思ってきた…。
上図以下、△36歩、73角成、37歩成。
これ▲同金左なら自信無し、攻めの繋げ方が分からなかった。
先手は▲73馬の効力が絶大なので自然と指せば良くなっていく。対して後手は大駒が渋滞していて小技がきかないんですよね。
本譜は上図以下▲同馬だったので喜んで飛車切って△57に角を打つ。
▲35桂の筋を消しつつ▲75飛に66角成を用意した攻防手だと思った。ただし△42角が使えていないので後手まだ悪いかも・・・。
以下、▲67銀。
冷静だなーーー、びっくりした。ここで私間違えました。
上図以下△54銀!?
指した瞬間やらかしたと思った。
しかし以下▲58飛だったので△56歩でセーフ。
次に△45銀や△46桂、△64角の狙いが出来てこれは急に攻めまくれる展開になり最後は8分差で時間を切らして勝ち。こうなると穴熊は強いね。
再掲下図。
ここで▲56飛と打たれたら・・・
純粋な両取りで投了級でした。
切れ負けで受けまくる将棋にすると仮に逆転しても時間が無いので勝てないというのが悲しいところですね。
◎2回戦 vs 小3の子
後手が私。
先手の子は先日大会で初段を獲った県内期待の若手。
以下、▲15歩にはクエスチェンマーク。
以下、△65銀、55歩、同歩、同銀、52飛。
以下、▲54歩も?ですね。
指し手の違和感がすごい。
わからんので△同銀、同銀、同飛と進めたら32銀と打たれた。
あ~これを狙っていたのか・・・。
上図以下△42金、23銀成、56歩。
上図では▲58歩と下から打つのが最善な気がする。
本譜は▲55歩だったので手順に74飛とかわして33成銀、同桂、66角に45桂で後手よし。
これは攻めが切れなくなって後手勝ち。
先手は何をやりたいのか分からない将棋だった。
☆アドバイス☆
例えば下図。
▲46銀と攻めのポーズをとりながら▲15歩と突くのはおかしい、後手に△65銀とあっさり先に手を作られてしまっている。
それって急戦やる意味ないよね?
そもそも▲15歩はどういう意味で指したのか?
狙いがあればいいんだけどなんとなく突いたでは困るんですよね。
なぜなのか意味の無い端歩を突く小学生ってほんとに多いんですよね。
ゲームでいう乱数調整でもしてるのかってくらい謎のタイミングで突いてくる。
おそらくこれは初心者時代に「分からなかったら端歩をつきなさい」と教わったのだと思うけどあんまり役に立たないと思います。
具体的に意味の無い端歩を突くと、相手からプラスの手を指された時に大損するんです。つまり自分は大損=相手にとって大得=自分が負ける確率が上がるという損得勘定に気づくべき。
※相手が弱いと何を指しても勝つから自分が悪手を指していることにすら気づかない。
で、こういう話って将棋で勝つための基本の考え方なので、1問1答手筋集や詰将棋をいくらやっても分からない部分ではある。強い人と指してバシバシ指摘してもらった方がいいと思う。
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