↑将棋が強い子どものリュックは大体使い古されている説。
同じ日に来ていた小学生のリュックもすごいことになっていた。
やはりチャラいリュックを使っているようでは将棋は強くなれない。
□1回戦 vs おじさん四段
よく喋る常連っぽいおじさんと対戦。
先手が私、ここでは良くできそうである。第一感は▲64歩、同銀、95角の筋。
上図以下・△63飛なら54銀。
・△73桂には▲65歩がある。
以下△同桂、62角成、同金、34飛が狙い筋。
厄介なのは再掲下図以下…
△73銀以下62飛成、同金、58金左と進む変化。
この変化は良さそうではあるがなんともいえないところがある。
もっと良くなる手はないのかなと考えていた。
再掲下図。
▲64歩を入れずに単に▲95角ならどうか?
するとびっくり、どうでしょう。
間髪入れずに△56歩と突かれて「うっ( ゚Д゚)」
これはあひゃです。急に形勢不明くらいの将棋になってしまったという実感。やはり先に▲64歩は入れないといけなかったんだ。呆れる~。
上図以下気合いで▲64歩、57歩成、63歩成と進める。
以下、△68と、62と、同金、68金、99角成。
先に馬を作られ香損。先手やや苦しいと思っていたが終盤でごちゃごちゃやって勝利。1回戦からアホな将棋指したな~と思った。
そして明らかに先週出場したときよりも手が見えていないことが自分でも分かった。具体的に数手先の局面が頭の中に浮かんでこないのである、1週間ノー実戦のぶつけ本番だった事と前日アパホテルでブログを書いていて目が霞む事が原因ではないかと自分では分析している。
□2回戦 おじいさん四段
後手が私、先手のベテラン流5筋位取りに対して三間→中飛車に転換したところ。
ここではすんなり銀冠まで組めているのでまずまずと思っていた。
上図以下、▲68金直、54歩、同歩、同銀、55歩、43銀、77桂、42角!
5筋の歩を切った効果で△42角と引けば▲65歩の牽制にもなる。
以下、▲26飛に51飛。
どうですか後手の布陣は!(^_-)-☆
美しいでしょう!!
▲35歩の3筋攻めには3筋へ飛車が回れます。
これはもうド作戦勝ちだと思った。
以下、▲65歩と仕掛けてくる。
正直、これには△同歩、同桂…と普通に対応しても悪くなることはない。しかし、せっかく銀冠に組んだので派手にいきたいなと思った。
以下、△75歩。
これは乱暴な手でノーマル振り飛車の手では無い気がする。ただし実戦的に受け間違えば先手はいっきに潰れてしまうので魅力的な手に見えた。
上図以下、▲24歩、同歩、75歩、65歩、同桂、85桂。
▲75歩に対しては△74歩の合わせ歩の方が本筋に感じたがまだトーナメント2回戦、ここで体力は使いたくない。派手にいこうや!と桂馬の跳ね違い芸を披露。
上図以下、▲86歩、77歩、87王、64歩。
▲87王では▲69王の方が嫌だった。
この展開なら玉頭攻めがきついので後手自信あり。
上図以下、▲85歩、65歩、77金上。
ここで第一感は△85歩。
自然な手でこれが悪手になるわけがない。
しかしなんていうかね、不調な時ほどいらないことを考えて自滅するんですよね。
再掲下図。
ここでは力をためながら△64金が抜群の味だと思った。
しかし上図以下、▲84歩、同銀、76桂でシビれた\(^o^)/
いや~ひどい、この桂馬が見えていないのでは相当おかしい。
上図は玉頭戦で大事な金銀を取られてしまうので後手劣勢を意識。
以下、73金、64桂、同金、78王、71飛、63歩。
このおじいさん筋にポンポン手が飛んでくるんですよね…(笑)。
どっかで踏ん張らないと完全に持ってかれてしまうと感じたのでここで最後の長考。(不調時の長考ほどあてにならないものはない)
以下、△87歩が起死回生の1手だと思った。
並の相手ならこれ一発で紛れるはず。
以下、▲同金、75金!、62歩成、74飛!
と金を作らせてもギリギリ玉頭戦で勝ちにいけると読んでいました。
しかしここでも一発ポ~ンと▲83歩王手が飛んでくる。
この手は何だ!?
意味が分からない、えぇいどうせ「おまじないの歩」か何かだろうと△同王と取る。
上図以下、▲76歩、66桂。
これで後手逆転に成功したと思った。
しかし、以下素直に▲68王、それには決め手の△86金があんだよぉぉ( ゚Д゚)!
以下、 30秒くらいの静寂のなか静かに▲65銀が指される。
\(^o^)//(^o^)\
完全に見落としていた、というかここに銀が出られることをうっかり、いやもっと言うと▲56銀の存在が完全に頭から消えていた。こんなことってあるのか・・・信じられん・・・おじいさんからこの銀の存在感を消されていたというのが正しい表現なのかもしれない。大ベテランの芸やないかーーーぃ。
そして、数手前の▲83歩王手の意味もようやく分かった。次の▲74銀が王手になるようにこの将棋をおじいさんはずっと前から組み立てていたのだ。うわ・・・・完全に読み負け。以下△64金とクソ粘りをしてみたが・・・
綺麗に終息されてしまった。
私が弱すぎたというのもあるがこの人が強すぎたという説もある。あまりにもひどい敗戦に言葉が出ない。何のために山形から来た俺・・・。
メンタル的にアウトだったので休憩、昼飯へ。
行列のできる蒙古タンメンへ並ぶ。
看板メニューの蒙古タンメンは辛すぎて2週連続で腹壊すと思ったので辛さレベル3の味噌タンメンをオーダー。
それでも結構辛いと評判なので満を持してすすってみたら・・・
味がしない・・・。
肝を食べても醤油をなめても
茶を飲んでも味がしない!!
松本渚著『将棋めし4巻』電子書籍103ページより抜粋。
描かれているのは主人公の峠なゆた。あだ名はなゆたろう。
まさにこんな感じ、自分でもびっくりした、マジで味がしない。
辛くもなければ、お店HPで見たようなコクのある深みのあるスープの味も感じない。
トッピングで付けた味付け卵が僕に言った。
「君はまだ半熟だね~~イーヒッヒッヒッヒッ・・・」
オカチ☆リベンジ
完
※『将棋めし』はタイトルで敬遠している層がいるのが残念。私も棋士が食べている食事に全く興味がないので飯のシーンは飛ばし読み状態ですがそれでも面白いです。7月23日に第5巻が発売されましたね、もちろん買いましたよ。
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