将棋現代文

10/26の山形新聞に素晴らしい文章が掲載されました。
読んでいて各段落ごとに意味があるな~と感心、筆者は受験現代文の製作者なんじゃないかと思ってしまいました。

そこで、私がこの文章を題材に受験現代文の観点から問題を2つ作りました。

来年の山形県の高校受験の問題に出る可能性があるので、該当者はチェックするようにしてください(笑)。
では、文章を全文掲載します。
(怒られたら取り下げます)



Q1、1~5の内、正しいものを1つ選べ。

1、下線部①の「将棋界が揺れている」とは将棋会館の耐震強度問題のことだ。

2、下線部②の「人間のプロフェッショナル」を育てるとは、性善説に基づきこれまで同様にスマホ防止策を講じないという事である。

3、下線部③の「人間同士の戦いの魅力をこれまで以上に伝える仕組み」とは、ソフトも終盤に勝ちを読み切った時に「震える」などの人間らしい行動をとる事である。

4、ソフトの普及で優劣の変化を数値で示すことで、ファンは魅了され増え続ける。

5、カスパロフ氏はロシア人である。

―――――――――――――――――――――――――――――――――
Q2、この文章にふさわしいタイトルを1つ選べ。

1、将棋の普及について

2、ピンチはチャンス

3、将棋界の転機

4、将棋で人の心は育つのか?

5、カスパロフ氏はロシア人である。
―――――――――――――――――――――――――――――――――

解答読む前に自分の頭で考えろよ!!将棋弱くなるぞ!(俺みたいに)

解答はこちら











★解答★

※受験現代文の観点でお願いします。

☆Q1☆
1・・・耐震強度問題になんて本文では触れてないよね。にも関わらずこれを正解とした人は事情通です。

2…ぐっちゃぐちゃな解答ではあるが、一理あるかもしれないと思ってしまう。
現代文に流れる一貫した論理でそれは違いますよ!!と言い切れるのかもしれないが疲れるのでとりあえず保留にしときましょう。それは最後の手段、真面目に考えると落ちるように受験は出来ています。

3、人間の魅力を伝える方法の提起のはずが、いつの間にか後半でソフトが主役になっているという。選択肢としても意味不明であるw ただ、終盤でソフトに体制を入れ替えられ、まくられている人はこれを解答にしちゃいそう。

4、ソフトの数値効果でファン層は広がったと言っているが、そこに魅了されるとは本文には書いていない。実際そうなのかもしれないが本文に書いてない、証拠が無いのにあんた犯人だろ!って決めつけちゃダメよ~~。

5、バカバカしい選択肢であるが、カスパロフ氏がロシア人である事は本文にも書いているし紛れもない真実である。
 ここで問題文を読んでみると「正しいものを選べ」である。これが「筆者が最も言いたい事を選べ」という問題文であればこんな選択肢は論外なのだが「正しいものを選べ」なので素直にこれが正解である。
保留していた選択肢2よりも断然こっちが正解なのである。

従って、Q1の正解は5、カスパロフisロシア人です。

☆Q2☆
1、 この文章のタイトルをつけなきゃいけないから大局観で盤面全体(全文・全段落)を見る必要がある。 従って1局を通じた手順の流れを意識する必要があり、段落構成的にも普及はメインじゃないよね。
  
2、ピンチではあるがチャンスでは無いよな、本文を読む限り。
リアルの将棋界的には、今回の件で積極的に発信して株を下げた人だけでなく上げた人もるのも確かなのだが・・・。

3、段落構成からしてこれだよね。
下線部②のあとにも「転機」ってキーワードがわざとらしく出ているのにも注目だ。
こういうことろからして、筆者は受験現代文の人なのではないかと思ってしまうんだよねw

4、こんなタイトルで問題提起したら、さすがに怒られる(笑)。
 攻撃的なタイトルは受験現代文的にはアウトになりやすい傾向にある。あと、公序良俗に反する解答も。

5、どんだけカスパロフ氏推してくるんすか!!!

従って正解は3、「将棋界の転機」でした。

どうでしたか?個人的には、すごく読みやすい文章だったと思いますが。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
さて、
現代文が苦手な方は、山形新聞の将棋観戦記を読みましょう(笑)。

ちなみに私は読書は一切しないのですが、学生時代に山形新聞の観戦記を読んでいるだけで、「中学で国語5」「高校で現代文5」「作文コンクール入賞」、受験偏差値70~と素晴らしい効能がありました。

さらに、将棋観戦記を読めば将棋も強くなるので一石二鳥、お勧めでーーーす^^
関連記事

コメント

非公開コメント

あべしん

・アマ五段(県竜王戦優勝)の四間飛車党
・中学、高校、大学、社会人で県優勝
 →全国大会出場
・地元紙で将棋の観戦記を書いてます
・連絡先→kouteipengin6@gmail.com

全記事表示リンク