竜王を目指す戦いは終わりましたがプロの竜王戦さながらに3~8位の賞金を争う戦いは続きます。私は3・4位決定戦なので賞金プラス…
あべしんポイントがつきます(笑)
3位で2点、4位で1点です。昨年私はベスト4で3位決定戦が無かったのでつちやんと1.5点ずつ分け合いました。今年は勝てば2点、負ければ1点なので前年比±0.5点の変化があります。
まぁ~マニア以外どうでもいい話なんですがね。笑
対戦相手は、今年山形大学将棋部に入学した吉田Jrくん。
大学の東北地区大会では2-3負けに貢献してしまい自らを「戦犯」と責めている模様。大丈夫、誰もそんなことは思っていない、1年目からキーマンをを担わされ頑張ったと思う。大学将棋はチームプレーだからみんなの責任なんだ、気にしなくていい。
その吉田Jr君にとって…
この3位決定戦は意味があるものらしい。
というのも
・県名人戦 ケンドー君 3位
・県選手権 ほまみー君 3位
となっており県竜王戦で3位をとれば山大勢で3場所連続3位という珍記録を打ちたてることになる。
これは正直、全くもってどうでもいい記録である。笑
どうでもいいついでに言うと私はこれを負けると3位決定戦の連敗記録が4か5連続くらいになる。高校時代に県選手権で3位入賞した時以来勝った記憶がないというね。なんていうかさ、
どうでも良すぎて眠くなってきたでしょ?
それではSleepingではなくスリ~リングな将棋をみていこう(*‘∀‘)
将棋は3位決定戦にありがちな謎の力戦形。
後手吉田Jrくんまさかの居飛車選択!
私もMyシラバスに載っていない石田流を選んでみた。
上図は先手の私が△24の歩を削り実戦的に勝ちやすくなった!と喜んでいたMajiでKezuられる5秒前。
上図以下、△86歩!、同歩、△74歩!、57角、56歩。
お騒がせ女優すなぁ、お騒がせ女優すなぁ…。
早くも将棋終了です\(^o^)/
角を逃げると△75歩で飛車が死ぬ。
上図以下「広末なんで早稲田辞めたんだっけ」という本局一番の長考で▲同銀、75歩、同角、同角、同飛、56銀。
こりゃぁ~銀損だな~っ(゚∀゚)!
盛大にやらかしました。
最近吉田様に金銀財宝を献上しすぎていると思うんだ。
上図以下▲71飛成と突っ込むと△86飛で攻め合い負けするので▲85桂と辛抱。
これは後手の飛車を捌かせないという意味なんですがそれ以外のなにものでもなく普通に△73歩で投了級だったと思います。
以下▲73桂成では飛車を捌かれてしまうしこれ以上はやりようがない。
ところが!
再掲下図以下…
まさかの△84飛。
仮に以下▲71飛成ならば△44角で完封という意味だと思うのですが
こうはならず再掲下図で、
盤上この一手 の手筋があります。
それが▲53歩だぁぁぁぁ。
以下△42金右に71飛成として竜を作る。
この時△44角が龍取りにならないのが▲53歩の効果その1。
上図以下△55角と進み▲51に角を打てるのが効果その2。
飛車取り&42角切りWillがモーレツに厳しい。
以下△54飛に81竜と桂を補充して駒損を回復。
中盤で2筋の歩を削った効果で次は▲24桂が狙いとなる。
振り飛車党が慣れない居飛車を指すと普段振り飛車を持った時に指している当たり前の手が見えなくなることがある。おそらく63手目▲53歩はそれ、実力的に考えづらい見落としだった。本譜は上図以下△25桂に▲24桂と進む。
以下△37桂成、同桂、66角。
ここで▲32桂成から寄せに行ってもいいのだがその前に・・・
▲28王が盤石の一手でしょう。
△66角の筋から脱出したことで局面がだいぶ読みやすくなった。このあたりは名人戦第四局の豊島先生の▲88王を意識して指していた。
上図以下、吉田Jrくん慌てて△46歩を着手。
これはもう好きにやってくださいと、形作りだと思った。
が!!
油断ならないことに気づく。
上図以下▲32桂成、同金、24桂が普通だと思うんですが…。
以下、△47歩成のときに・・・
筋は▲21金と打って…
△同王なら詰将棋っぽく▲33角成が必殺手。
これが開き王手なので以下△31銀と受けるが▲32桂成、同銀引、22金で華麗に詰む。
しかし再掲下図以下△23王と逃げられたら・・・
▲32桂成とするしかない。
以下△38と、同金、39銀、18王、28金、17王、44角で・・・
▲26歩に△25桂の典型的な詰み?があることに気づいた。
これは形作りと思わせて一発狙っているナ、あぶねぇあぶねぇと思ったわけです。
しかし、今見ると▲37に桂馬がいるので上図以下▲同桂!で詰まないではないか、あひゃー。
本譜はそれに気づかなかったので安全勝ちを模索することになる。
再掲下図以下
切り札の▲42角成を発動。
以下△同金に11竜。
取れば頭金なので△33王に…
▲45香、同銀、31竜、44王と進む。
ここで▲45桂では後手王が捕まらなくなる。
しかし上図以下▲35金が用意の一着で△同歩、同龍、53王(55王は45竜で詰み)、45桂で手順に後手の攻め駒を除去しながら下段に落とす。
この手順を発見した私の心境(^ム^)
・美しすぎる!美しすぎる!!
・将棋って素晴らしいな、こんな華麗な手順があるんだ~(*'▽')
・仮にあったとしても発見出来るかは分からないじゃん、将棋様に愛されてしまったんだなぁ(*^-^*)
・やっぱおれって天才なのかな・・・
と、完全に自分にウットリしてしまいこれ以降変化を読まなくなったのである。
上図以下△52王、ここから閲覧注意。
観戦していた山大勢やM子県名人の御前でとてつもない終盤芸を披露してしまったので出来れば見ないでいただきたい(;´Д`)
上図以下▲53歩?、62王、73銀?、51王、52歩成(笑)、同王、53歩(呆)、51王、72銀不成???と謎手連発。
特に最後の▲72銀不成がひどい手で次に▲73桂成としても詰めろにならないというただの1手パスなのである。
やっちまった・・・やっちまったぁぁぁぁ(ノД`)・゜・。。
+1,000万くらいあったと思っていた評価値がなんでこんなことに。
もう流れは後手、ペイオフを希望します。
上図以下△59飛成、52歩成、同銀、32桂成、同金、同龍、39銀、18王、28金、17王、44角で下図。
ここではまだ先手残していた。
この王手をどう受けるか。
ー頭の中では分かっていたんだけどなぁー
なぜか…
▲35桂と打ってしまった…。
これ、もし△38金なら
そこで▲61金、同銀、43桂不成!
で、王様を素抜かれます(爆笑)
したがって再掲下図では・・・
桂馬を持ち駒にして▲35歩と突く予定でした。
これならはっきり勝ちだった、勝ちだと分かっているのに桂合してしまった…。
桂合のダメなところは後手王に詰めろがかかっていないという事である(真顔)。
したがって△38金には
▲同金ととるしかないが…
△28銀打、26王、22香でだめそう。
そりゃあそうだよな~~こんなに悪手連発したら勝てないよな~~。
悪手が悪手を呼び感染する…
再掲下図。
この局面、なんと吉田Jrくん△43桂不成(禁じ手)の筋で後手詰みと錯覚していたらしい、マジかぁぁぁぁ。
吉田くんっ!!
それ錯覚じゃなくて幻覚よ( ゚Д゚)
昔からある遊びって禁じ手が絡んだりすると見えてはいけないものが見えたりするんだよ((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
上図以下△41銀打と受けに回ったので▲61金で今度こそ先手の勝ちが決まった。
以下△同銀、同銀成、同王、41竜が王手角取りで勝負あり。
全く自慢出来ない身の毛もよだつような勝利だった。
再掲下図。
ここでは普通に▲73桂成でした。
△34歩に▲46竜で流れがおかしいですが先手優勢はキープしていると思います。本譜は舞い上がるのが早すぎましたね~。
◎表彰式
1位 Y寺さん
2位 H田くん
3位 あべしん
4位 吉田Jrくん 山大
5位 M子さん
6位 ほまみー 山大
7位 U野先生
8位 オノデラス 山大OB ←もっと頑張れやw
最近つちやくん以外の山大勢の活躍が目立つ。
大学将棋勢にもっと盛り上げてもらいたいネ。
Y寺さんは支部名人→県選手権と居飛車を使い竜王戦でついに優勝、さすがの適応力だと思いました。
2位のH田くん。
正直、終盤剛腕の地力と序盤研究が凄すぎて私に勝てる要素がない。県選手権の優勝で新聞に掲載されたH田くんのインタビューを見たら「仕事で疲れた時も詰将棋はやっている」と語っていた。それ読んでこりゃ勝てないわと思った。詰将棋やっていない人は接近戦の最終盤が弱いので私みたいに将棋やってない人間でも運が良ければ勝ったりする。詰将棋をおろそかにせずコツコツ積み上げてやってきた人には勝てる気しない。すぐに効果があらわれないけど蓄積されていくものが詰将棋だと思う。
ー3大会連続山大勢で3位独占という珍記録を逃した吉田Jr君が悔しがっているー
県将棋界の先輩として何か吉田Jrくんに言葉を贈りたいと思った。
そして何を言おうか迷ったあげく、
悪手が悪手を呼び感染する
「また戦犯だね…」と言ってしまった…。
終
制作・著作
━━━━━
Ⓝ〇Ⓚ
【県ランキング更新】
※7位T部井さんです↑
あべしん、過去最高順位の4位に浮上(笑)。
何もやっていないけど、Y寺さんとH田くんが強すぎて点数独占状態。
その恩恵を受け私が幽霊のようにスーッと上がってきました👻
気になるのは実力者であるS木M明さんやつちやんの動向。後半戦で追い上げはあるのか。
山大のケンドー君&ほまみー君&吉田Jr君も2つ目の入賞があれば上位にいけそうですね。ここで提案ですが3人まとめて山大将棋部君って名前で登録しますか?笑 そうすれば2+2+1=5点ですよ! まぁ冗談はさておき大学の東日本大会頑張ってください。
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