◎1回戦その他
・朝ご飯食べてないアピールからの「ぼくが少年達の希望を背負って戦うのですね」と言っていたネコP少年は負けた。
・優勝候補対決、M子県名人 vs H田2冠王(酒田地区)は2冠勝ち。
「早々と酒田にお帰り頂きたい」と言っていたM子さんだったがH田くんに厳しいNo!を突きつけられてしまった。
・1回戦からT部井さんvsほまみーも勿体ない、結果はT部井さん勝ち。
・前日の県高校選手権優勝のS藤Tくんvs同3位のK石くんとの対決はTくんに軍配。
というわけで私の2回戦の相手はイイ波に乗っているT君に決まった。
昨年は一般の県大会でベスト8を2つとり、今年は県選手権でベスト4に入り確実に成長している。最近そういう10代若手との対決が増えやりづらさを感じる。私も歳をとってしまった。
将棋は相振り飛車になり、以前であれば序盤の浅い部分で致命的なミスをしてくれたのだが本局はそういう事もなく若干の焦りを感じていた。
下図は先手が私。

局面は難しいものの▲84の垂れ歩から主導権を握れると思っていた。
上図以下、T君は少考の末△74角と才能を示してくる。
8筋を受け4筋を睨む攻防の角、先手が金無双の場合に成立しやすい手筋で定跡形しか知らない人は打ちづらい、T君は己の感覚でひねり出したのだと思う。
しかし私も読み筋だったのですぐに▲76角と打つ。
これで難解ながらいい勝負、完全力将棋にして若手をうっちゃろうと思っていた。
上図以下私の読みを披露すると△52金左、85角、56角。
▲57銀、12角、95歩、75銀。
この変化を本命に考えていた。
ところが再掲下図。
またしても才能の一手が飛んできた。
△86歩!
え、マジ(;゚Д゚)!?と思った。
▲同飛は△75銀で論外なので▲43角成と指したい。
指したいのだが…
その瞬間に△46歩を覚悟しないといけない。
△74角のレーザービームが妙に受けづらい。
下手すると一方的に私だけ攻められてしまうので慎重にならざるを得ない。出来るならもっと安全な順でリスクを負わずに指したい。ちっくしょう…自分から垂れ歩攻撃をしたばかりにカウンターをくらってしまった。軽率だったか。グルグル考えているうちにだんだんと頭も痛くなってきた。
上図以下、仮に▲86飛は47歩成、同金、46歩、同飛、55銀がある。
普通に指したら勝てないか~。
さっきつけたばかりの冷えピタがもう温かくなっている。
腰もジンジンと痛くなり薬を飲もうと思ったら、朝に飲んだ薬との飲み合わせが悪く飲めない事に気づいた。
運が悪すぎる(;゚Д゚)
T君と私、T君にあって私に無いもの。
若さ、希望、そして・・・
生徒手帳。
いや、それっぽいのは・・・わしにもあるな(~_~)
わしには・・・
お薬手帳がある!
お薬手帳には色んな病院や薬局で貰った薬のデータがペタペタと貼られている。
私クラスになるとお薬データを見ただけで使ってもないのにあたかも使ったかのような効果を得る事ができる、そういう暗示をかけることができるのだ~。
だっだっだ~!(^<^)
というわけで再掲下図、何か鎮痛剤は無いのか~?
助けて、ロキソプロフェェェェン('Д')!
と思いきやバファリン💡
▲43でもらった1歩を使い▲56歩の中合いがあるではないか!
これはなかなかの手で簡単には潰れない事が分かり生気を取り戻した。
仮に以下△52金左なら34馬、55歩と進むだろう。
上図で△47歩成や△26歩は後手の権利。正直変化が多すぎて読むだけ無駄、どう組み合わせるか後手に選んでもらって、それに対してこちらが考えるスタイルでいこうと思った。
ただし一番心配なのは体力面である。T君は野球部出身の根性キャラなので長期戦は得意、長引けば長引くほど腰痛持ちの私にミスが出る。それは負けパターンで健康な奴には勝てないナァと危惧していた。
再掲下図。
変化球で▲57銀、52金左、66銀という進行も考えた。
これはあると思ったけど局面があまり動いていないのが不満。
色々考えた結果、野球部も兼ねているT君にはストレートで突っ込んでやろうと思った。
こっからようやく本譜の進行。以下▲43角成!
△52金左、34馬、75銀(盗塁狙い?)、35馬。
△75銀に代えて△46歩しかないと思っていたのだが…。
上図は35馬が4筋をケアしておりこれははっきり良くなったと感じた。
上図以下△34歩のエラーも出て手順に▲57馬と引いてアウト。
銀が動かなくていけないようではつらい。
一時は一方的に打ち込まれる展開を覚悟していたがじわじわ受け潰す展開になり勝ちへのマジックが点灯した。
T君、高校野球の地区予選ではエラーしちゃダメだぞ(^-^)
※今調べたらT君の高校すでに負けてたorz…
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