定跡書が読めない人は柿木将棋に入力してみよう【~定跡書可視化の法~】

定跡書を読んでも難しすぎて理解出来ないという方、諦めるのはまだ早い。




以前、定跡書は論理展開を追って読めという記事を書きました。
これはある程度の国語力・棋力・戦法の経験値が無いとうまくいかないかもしれません。

実はもう一つ、定跡書読解の方法があってそれが

定跡書を柿木将棋に入力するというやり方です


入力なので機械的な作業でハードルは低い、すなわち再現性は高いと思います。反面、入力作業はなかなか苦痛で英語や古文の教科書の翌日授業分を写経するのと同じくらい削られます。

 ただし、やれば間違いなく力はつく、それも体系的に定跡を整理できる力がつくので漠然と勉強をやっている人は試してみるのもありかと思います。
それではやり方のコツを簡単に書きます。

教材は2019年1月31日発売の畠山先生の『必勝三間飛車破り
 
これの第5章第一節エルモ囲い急戦53銀右型(118~149P )を柿木将棋に入力していきます。
以下、作業のポイントについて。

◎分岐を作る
キャプチャaaa 
赤丸印が分岐です。
上図△65歩に対しては「1、▲68飛」は119ページ、「2、▲88飛」は124ページに書いてあります。こんな感じで分岐をどんどん追加していきます。
※形勢はもう先手だめですね。

◎コメントも入力する
たとえば下図、△94歩という手が本に載っています。
キャプチャasdc 
 本の解説に「様子見」と書いてあったのでそのまま入力。
 コメント入力は小学生にはハードルが高いですが今のうちからタイピングの練習した方がいいですよ。

もう1つ。
下図、▲55歩の局面。
キャプチャdsfv
▲55歩の意味として「次に▲66歩で銀捕獲」とコメント欄に入れました。
時間が経つと「え~と55歩はどういう意味だっけ」と考えなくてはいけないのでなるべく入れましょう。
とはいえ、本の解説を全部入れていると時間が無くなるので棋力に合わせてでいいと思います。

◎入力後に見返してみる。
見返してみると、色々な分岐があってどれが本線なのか分からなくなりませんか?

というわけで、もう一度柿木将棋を見返して整理します。

例えば下図。
キャプチャasd 
後手の分岐は赤丸印、△51金(131P)と△76歩(129P)があります。
最初に本に出てくるのは129P△76歩ですが最善は131ページ目△51金なので最善=本線をにして見やすくしました。

コメント欄の工夫について。
キャプチャaswe 
↑本を要約して「次に△76歩なら振り飛車良し、ただし△51金で困る」と書きました。この時点ではこれでOK。 
 しかし本を読み進めていくにつれて結局▲98香に△51金で居飛車良しなのであればそもそも▲98香が悪手で1手前は△75同歩を選ぶべきだったということが分かってきます(本的には)。
 で、あれば下のように書いた方が分かりやすい。
キャプチャaaa
コメント欄を分かりやすくする=自分の頭の整理です。

◎プロの最新棋譜を入れる
例えば下図の局面(150ページ)。
キャプチャaswef
本では▲46歩の変化しか書いていませんが2018年12月18日のC級1組順位戦でこんな将棋が指されています。
▲高崎vs△安用寺戦。
2019-02-03a_20190203220933cf4.png
上図以下、▲67金が2018年12月当時の対エルモ新手。
2019-02-03b_20190203220932dd1.png  
以下、▲57銀→46銀と動く事が出来るのでなかなかの対策だと思います。

というわけで、▲67金の変化も分岐に追加します!
201902032211266a5_20190203225741896.jpg 
こんな感じで情報を追加していけばいいと思います。

◎最新の定跡書も重ねて入れていく
2019年7月現在であれば対振り飛車の大革命 エルモ囲い急戦 『あぴまる流三間飛車3』『爽やか流疾風三間飛車』などが発売されているのでそれらの情報も重ねて入れていけば定跡書レベルの知識は嫌でも抑えることが出来ます。
    

・分からないところはソフトで検討する
本の変化で分からない所・これにて良しから分からない所はソフトで検討する。
そんな感じで研究に厚みを加えていきましょう。
       


◎まとめ
定跡書を柿木将棋に入力(写経)する作業はめんどくさいですが、局面をパチパチ動かしながら分岐を作って見返せば本の流れが分かってきます。私はこれを定跡書の内容を可視化すると呼んでいます。本は分岐点のどうでもいい変化を最初にそれも助長に解説している場合があります。そんな変化に時間を割くよりだったら本線の変化に比重を置いて研究した方がよいですよね? ←どうでもいい変化と本線の変化を同じエネルギーで読むのは大変なので。
 
 また、似たような局面であっても微妙な形の違いで結論が変わっていることがあります。その結論は本当なのか?もしかしたら本が間違っているのではないか、検討するとモヤモヤが消えて頭がすっきりしますよ。←定跡書は受験参考書ではないので親切設計になっていないので自分で気付くしかない。

 定跡書が理解出来ないというのは国語力&棋力&戦法の経験値の低さもあるが、それ以前に定跡書の構成が分かっていないという部分が大きいと思う。

 私は一時期、何かに憑りつかれたように定跡書を一心不乱に柿木将棋に入力していた時期があった。

その作業を経てなんとなく定跡書の構成がわかるようになった。

結果、【将棋】誰も教えてくれない定跡書の読み方で書いた読み方が出来るようになった。

最近ではこんな記事を書いた。
これは先で紹介した4冊のエルモ本の重要部分をまとめた記事。
さすがに今は時間も無いので全部の変化を柿の木に入れるというやり方はしていない。せっかくなのでどうやって書いたかを記そう。

まずは、1冊1冊定跡書の局面図を追って(解説読まない)どこに何のテーマを扱っているかを確認。慣れてくると局面図を追うだけで大体何について書いてあるかが分かる。
      ⇓
・「誰も教えてくれない定跡書の読み方」で書いた方法でテーマごとに論理展開を追っていき付箋をつけて見比べながら読む。
・読んでいて違和感レーダーが反応した部分は要チェック。
→この形は振り飛車よくなるはずと予想しながら読んでいたのに悪くなったりしたらそれは違和感。本か自分のどちらかが間違っている。
      ⇓
さいごに頭の中でまとめた内容を一気にブログに吐き出して完成。
ブログは文字数・局面図の制限が無いので研究をまとめるのに便利。スマホにスクショ保存では時間が経つとごちゃごゃになるので注意。


定跡をまとめると自信が持てます。定跡が分からないとビクビクして序盤を指さないといけないのでつらいです。手始めに定跡書を読み解く力をどうつけていくか、1つの方法として定跡書を柿木将棋に入れるというやり方を提案します。ここで読み方を身につけて、慣れてくれば、脳内柿木将棋が出来上がるので定跡書を読むのが楽しくなると思いますよ。


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