前回から引き続きウォーズ4級の方の将棋を検討中。
◎▲86へ出して▲97へ落とす詰み筋。
最終盤。
本譜は上図以下△85銀と上からの逃げ道を封鎖。
次に△78金打で詰みですが・・
以下、▲83龍寄。
詰まされてしまいました( ゚Д゚)
従って下図は先手王を詰まさなければいけないようです。
詰みの方針は至ってシンプル。
「先手王を上に追い出してから、下へ下へ押しつぶす。」
これしかありません。
ポイントは駒の枚数が足りているか、ただそれだけです。
才能とかは特に必要ないですがテクニックもあるので見ていきましょう。
まずは△78金打として王様を上へ出します。
同じようでも△67金打だと王様が上に抜けて▲98まで来た時に▲88角を△88金王手で取る事ができません。←大事
上図以下、▲86王。
ここで持ち駒に銀1枚しかないようでは先手王は詰まないように見えます。しかし駒を補給するよくある筋があります。
遊んでいる19の馬が最後の輝きを見せてくれます!
以下、△64馬王手!
そんなとこに馬がいたのか~~!的な。
これ結構、居飛車党の盲点になりやすいので覚えておいて損無しです。
個人的にこの馬引きは。「もののけ姫」で言うと首をはねられたモロ(狼)が「うぐおぁぁぁ!!」と襲い掛かってくるイメージです。
以下、先手「モロめ、首だけで動きよった!」と▲75銀の逆王手。
これをラッキーとばかりに△同歩は王手にならないのでその隙に△83龍とされ負けちまいます。
上図は強く△同馬王手!と取ります。
持ち駒に銀が一枚増えた事に注目してください!
以下、同歩に△85銀と打ち、97王に96銀と追う。
以下、▲同王、95歩、86王、85銀、97王、96歩、98王で下図。
以下、△88金、同王、79角!
以下、△77王は67金で詰みなので▲98王と逃げますが97歩成、同桂、同角成、89王に79金。
詰みですね~。
手数は長いですが1つ1つは難しくないので上から押したら詰んだといった感じです。
私も実戦で読み切っているわけではなく「あぁこれは詰む形だな」と思ってやっている事がほとんどです。詰みそうな雰囲気を察知する能力は実戦でしか身につかないのでたくさん指しましょう。もちろん詰将棋で基本的な詰み筋を日頃から確認することも大事です。
再掲下図。
上図以下筋良く△78金と捨てるのも詰将棋チックな手で正解です。
以下、同王、67金、79王、68成香。
こうなれば銀一枚節約できますね。
ただし、上に逃げられるとと同じです。
以下、△64馬、75金。
△同馬王手!
▲同歩に85銀、97王、96銀。
以下▲98王と下がってみますか。
以下、△88金、同王、78金!
▲同王、69角!
で詰みですね。
再掲下図。
同王には・・・
△95歩、86王、85金、97王、96歩、98王。
そこで△97金とかちこみます。
以下、同桂、同歩成、同角、同香成、同王、79角。
で詰みとなります。
どちらの変化も途中で△64馬と王手して補給する手が見えればなんとかなりそうですね。

上図は先手の持ち駒に金・銀しかないので王手を防ぐには75にそれらを打つしか無い→後手は金or銀が必ず手に入るという条件なのでわりと優しい部類なのです。
◎次回は合駒の検証
再掲下図。
△21の桂馬がワープして先手の持ち駒だったらどうなるでしょう。
⇓
上図、後手の手番です。
先手王は詰むのか見ていきたいと思います。
続く→
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