ウォーズ級位者さんの棋譜添削は続く。
依頼者さんウォーズ5級で先手です。
◎凌ぎ(しのぎ)の形
本譜は下図。先手優勢ですが・・
上図以下、▲92竜?、△39成桂と進行。
うん、怖すぎる形です。
上図以下、▲46香であれば…
△38金、18王、29成桂とされて・・
▲44香と角を取るくらいですが冷静に同歩で・・・
先手王が次に△28成桂からの詰めろになっているので勝てません。
先手はあと1手足りませんでした。
再掲下図。
◎有名な凌ぎの手筋があります。
それが▲49銀!と囲いの銀をタダ捨てする手です。
はじめてみる方は驚くと思いますがこれで1手稼げる(事もある)のです。
上図以下△同成桂と取ってみます。
後手は「銀」を手にしたのですが成桂が遠ざかった事で先手への攻めが1手遅れています。「1手遅れた」という事がピンと来ないと思うのでさらに進めます。
上図以下、▲46香と攻め合った局面が下図。
ここでさきほどの局面(下図)を比較してください。
△39の成桂の位置が一路違いますよね。
これすなわち、1手稼いだと言えると思います。
この変化であれば先手おそらく勝っていたと思います。
ただし・・・
再掲下図以下、
▲49銀に・・・
あえて△同金が妙手。
以下、▲46香には・・・
△66角が狙いの1手。
次の△29成桂からの筋が受けづらく後手優勢だと思います。
再掲下図。
◎基本に忠実な受けがあります。
さきほどは下図以下▲92竜だったのですが△39成桂と入られると先手負けでした。△39成桂を許すのはさすがに怖すぎます。
ここでいったん受けてみます。
私は級位者の頃、駒落ちでこの受けをくらって感動しました。
上図以下、▲49銀とあっさり取ります。
以下△同金、38金!
これで後手から継続の攻めがありません。
手順中▲49銀、同金の交換がミソで上図の△49金は働きが弱い駒に変わっています。
そしてから▲38金と打つのがポイントで△49金がじゃまして△49銀のような攻めが出来ないことを確認してください。
今日は、派手(有名)な受けと地味な受けの2つを勉強しました。
どちらも美濃囲いで戦うのであれば必須の手筋ですので覚えておきましょう。
とまぁ、こんな感じでこの棋譜添削は以上です!
ありがとうございました。
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コメント
ちょろ
2019/02/01 URL 編集
あべしん
はじめまして。
参考になって良かったです^ ^
49銀引く手筋は条件次第で成立なので振り飛車もかなり怖いです、しかも一手稼ぐだけなので受けというより凌ぎですね。
そうなる前にちゃんと受けた方が勝率は上がると思います(笑
2019/02/01 URL 編集