ウォーズ級位者さんの棋譜添削は続く。
依頼者さんウォーズ5級で先手です。
最近は、棋譜添削というより棋譜からポイントを抽出して手筋&大局観養成講座になっています。
◎金底の歩、岩よりも堅し
本譜は下図、しっかり受けて優勢を拡大したいところ。
△79角の金取りですが習いある受けがあります。
それが▲69歩、金底の歩です。
金を取れば歩で取り返せます。
金と歩がお互いを支え合っていて強固な守りとして定評がありますので是非覚えておいてください。
本譜は金を見捨てて(勿体ない)下図のような攻め合いを選びました。
◎受けない受け
まだ先手良しですがベタっと金をはりつかれて嫌らしい局面。
一番最悪なのは▲同金で△同桂成とされヤバいです。
桂馬が成桂=金になったので後手の攻めはかなり手厚くなった(先手から見てほどきにくくなった)と言えるでしょう。
再掲下図。
一体どうしたらいいんでしょうか?
△58金と迫られているので何かしら受けないといけないという強迫観念が働きます。(ノД`)・゜・。
私もこういう攻めはどう処理したらいいか昔は分かりませんでした。
ヒントは…▲同金と取るのはあまりにもまずいという事。
そこで発想の転換。
取らなきゃいんだ!(^ム^)という考えが浮かぶか。
上図は密かに△92角で飛&龍の両取りを狙っています。
その狙いを消して▲91飛成としてみましょう。
ノーガード、ノーガード。
上図以下、△48金、同王、△58金、39王、57角、28王、48金と王手ラッシュを浴びた局面は・・・
実は相手の攻めが急所に入っていません!
普通に助かっています、ここらへんの見切りが大事です。
つまり・・・再掲下図は、
▲同金と取ったり、何か自陣に受けたりすると先手が悪くなります。
何も受けなければ先手が良くなるという不思議な局面だったのです。
これは日常生活にたとえると、変な人に構うとおかしくなっていくので最初からスルーした方が良いという感じに似ています。将棋は、ところどころで実生活の考え方が活かせるので面白いですね。
次の課題図はこれです。
ひたひた迫る△49成桂に対してどう対応しますか?という問題です。
続く
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