引き続きウォーズ4級さんの棋譜を添削中。
◎楔(クサビ)を活かす
下図は、後手の金銀の圧力に先手が抑え込まれそうな局面です。
本譜は▲88飛と8筋を受けましたがじわじわ悪くなってしまいました。
さて、上図以下どうするか?
数手前に敵陣に打ち込んだ▲63の楔(くさび)を利用する手があります。
ズバリ▲53馬と切り込みます。
以下、△同金に▲62銀がクサビを活かした継続の攻め。
土台がしっかりしているので後手も攻めをほどくのは容易ではありません。
これで先手の攻めが繋がったと言えます。
上図以下、△同銀、同歩成、32王、73銀、81飛、64銀成、同金、同飛と進んだとしましょう。
ここで次の課題へ。
◎魔の対角線に注意
ここで相手、ため息をしながら「は~」と△75銀としてきたらどうしますか?
まさか、以下ノータイムで▲同歩とはしないよね?笑
だって、それ今取った桂馬を使ってこんなんやられるよ。
△36桂タダ捨ての王手!
▲同歩なら△55角で王手飛車!
これは「ほにゃあああ」ですね。
※△36桂に▲18王が最善でまだ先手良しですが王様が一気に狭くなって気分悪し。
つまり!
自分の飛車と王様が対角線上に入った瞬間は要注意。
相手に「角」と「桂馬」があるだけでいきなり「王手飛車ZONE」デンジャー!デンジャー!なのです。
再掲下図、ハイライトでご覧ください。
後手が△桂馬を食いちぎった瞬間は・・・
魔の対角線(Diagonal of the magic)が出来上がっているうえに相手の駒台に「角」と「桂」があります。やばいんですよコレ。
ここでは、ノータイムで指さずに冷静に▲63飛成が正解です。
これが次に▲43金からの詰めろです。
したがって、△33金と逃げ道を拡充するくらいですがそこで▲75歩と銀を取ればいいでしょう。
魔の対角線から抜け出しているので先手怖いところありませんね。
とまぁそんな感じで、さらに続きます。
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