羽生さんに勝ったらすごいという理由でモバイル中継から観戦。
途中、雲を突き抜けるような銀多伝を作ったあたりは後手阿部健先生の方が模様は良さそうだった。
ただし景色が良いだけで具体的にはどうするかは分からない。
直後の羽生先生の▲58パトリオット迎撃ミサイルには驚いた。
なんという自陣桂、これで受け切ろうというのか。
さぁ後手、どうやって良くしていくのか。
指された手は△44トマホーク!
これは死角をつく急所の桂に見える。
空の覇権はどちらに傾くのか( ゚Д゚)
以下、無数の攻め筋・駆け引きを絡め羽生陣にたたみかける阿部健先生。
しかし、私には具体的にどうやって良くするのかが読み切れない、どれも後一歩なのだが…。
ただし、こういう攻め筋を繋げるのが阿部健プロはうまい、私には分からない何かがあるのだろうと思い観ていました。
ところが!!
羽生永世7冠王、一歩間違えば自陣崩壊とい局面で針の穴を通すようなGPS受け。
宇宙にあるGPS衛星と交信しているのではないか!?
永世なだけに!( ゚Д゚)
そして「運命は勇者に微笑む」でおなじみの羽生永世7冠王。
一瞬の隙をついて高層ビル最上階に突撃。
この金の動きは一言で言うと漫画の主人公。
一歩間違えば敗着、普通は引くところ。
金という駒は本来そうした性質なのである。
ところが、この瞬間だけは違った。
「突撃」が正解なのである。
勇者すぎるってこれホント・・・。
そして決め手はコレ。
空を突き破っての隕石(メテオ)!!
この筋は…
先手の阿部健先生が
指して話題になった手。
なので阿部先生も▲73銀が見えなかったわけではないのだ。
誤算だったのは…
羽生先生の圧倒的な大局観。
強すぎる。
羽生先生(強い人)と指したい、そう思った子達がいればプロ棋士になると良い。
棋士を志す子どもは沢山いるが基本的に私は勧めていない。
この先、生活をしていける保証はないからね。
しかし、この対局を見て羨ましいなと思った事がある。
アマでいるうちはいくら頑張っても羽生先生や藤井聡太先生と本気で将棋を指す機会は来ない。
採算度外視で純粋に「強い人と指したい」と思う人には棋士はお勧めの職業だと思う。
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