私のプロ&ソフトの棋譜収集方法

昨年行った、私の勉強法はプロ棋士ソフトの棋譜の分析です。
分析方法は人それぞれなので書きませんが、そもそもそういった棋譜はどこから収集するのか?という事について書いていきます。



【プロの棋譜チェック】

使用したコンテンツは以下3つ。

順位戦の棋譜の一部やモバイル中継の棋譜の一部、その他の棋譜を見る事が出来ます。

有料。解説付きでスマホ・タブレットで見れます。
順位戦の棋譜の一部や他棋戦の棋譜の一部を観る事が出来ます。

有料。全ての順位戦の棋譜を観ることが出来ます。
順位戦は持ち時間が長く棋士の固定給もかかっているので本気の将棋を見る事ができます。最近の時間が短いエンターテイメント重視のプロ将棋に価値が見いだせない方におすすめです。

でもってこれらの棋譜はただ見て終わりだと効果が薄いので気になる棋譜は柿木将棋に保存します、戦型別に。
こうすることで戦型のサンプルが増えて研究しやすくなるからです。
キャプチャokj 
検討できていないものは未処理の棋譜フォルダに貯めています。
キャプチャokiujhg まぁ、ほぼ全て未処理なんですけどね(笑)
言い訳すると毎日棋譜コンテンツに目を通す時間がなく月2回とか1回まとめて保存するようになった結果、消化しきれなくなりました\(^o^)/

ちなみに…プロの棋譜を見て何をしているかというと自分が指す作戦や興味のある戦法についての流行を追っていますそこで答え合わせに役立つブログがこれ。

◎あらきっぺのお気まま将棋ブログ 様
最新戦法事情について元奨励会3段の方が金取れるレベルで解説してくれています。1月の話であれば2月に更新なのでそれまで自分で勉強しておくとよいのかもしれません。


【将棋ソフト関係の棋譜をチェック】
 現代将棋はもはやソフトの知見を借りなければ勝つ事は難しいでしょう。
そう考えている人がプロ含め沢山いるのでソフトと決別したくても出来ないというのが本当のところ。
 
さて、ソフトと脳内をコネクトする方法は大きく分けて2つ。

1、自分がソフトを使って研究する
2、ソフトの棋譜を見てそこから学ぶ

私の場合1は無理、2分でPCがフリーズして動かなくなります。

2のソフトの棋譜から学ぶについて。
そもそもソフトの棋譜はどこで見るの?
・棋譜検索で将棋倶楽部24で指しているソフトの棋譜を見る
・棋譜検索で将棋ウォーズで指しているソフトの棋譜を見る

なのかなと思います。

ただし、これをいちいち検索かけて1つ1つ自分でチェックするのは死ぬほど時間がかかります。私が見た感じどうしようもない棋譜もたくさんあって時間勿体ないネ~というのが正直な感想。作業だけで1日終わっちゃいそうです。

しかしですね、世の中にはソフト関連の棋譜を厳選して紹介してくれている親切な人がTwitterにいます。私がよく見ている人達を紹介します。

◎こいなぎ さん
戦法関連のツイートは要注目。
興味津々で見ていたのはこれ。

・対振り飛車Pona流46銀+37桂の構え
昨年の上半期のトレンド戦法だったと思います。
こいなぎさんは「〇〇対策決定版」などおもしろい表現を使うのですがまぁそれを信じるか信じないかはあなた次第というところだと思います。与えられた情報を鵜呑みにせずに自分の見解を持つようになってやっとスタートラインです。さて、こいなぎさんのtweetは同じ戦型、例えば上の46銀+37桂の形について日を分けて何個も棋譜を投下してくれている点が素晴らしいと思います。(ツイート最後のURLをクリックすれば元の棋譜に飛ぶことができます。)材料(サンプル)が沢山そろえば研究もしやすくなります。そういう意味で一番大変な棋譜集めを時間をかけてやってくれているのでありがたいです。

・対角交換振り飛車の地下鉄
去年流行りましたよね~~w
棋譜を参考に自分の意見も入れながら体系的に手順をまとめる作業をしました。稼がせていただきました~!

色々角交換振り飛車対策が出てきて頭が痛いところですが現状どうなんでしょうか?

角交換振り飛車は死んだわけではなく、
2018-10-11 棋王戦稲葉陽 八段 vs. 黒沢怜生 五段 のように美濃に囲わないで振り飛車から地下鉄を狙う構想も出てきています。これよりも優秀な指し方をTwitterで見かけたよう気がしますが省略します。

◎suimonさん
アマにして『コンピューター発!現代将棋最新定跡』を出版された方。
コンピューター将棋関係に詳しく、面白い棋譜を紹介しています。  
この投稿も、ツイート最後に棋譜のリンク先が貼られています。
即、保存です。

最近は下の様な動画も投稿してくれており、いちいちブログに飛ばなくてもTwitter基本画面で内容を確認することが出来ます。
↑これを見たからといって明日から使えるわけではない(体系化していないので)。しかし、最近は定跡人が忌み嫌うような棋譜にこそ価値があるのではないかと考えています。

【まとめ】
勝つためには、プロとソフトの棋譜をどっちも目を通さないといけない時代になった。プロの棋譜はお金を払えば解説付きで見れますがソフトの棋譜は質の高い棋譜の選定からやらないといけない点でハードルが高い。そこでSNS上にいるソフトに精通しているアマの研究家を頼るべし。彼らはその作業を代行してやってくれているので非常にありがたい。実際に私はそこで仕入れた情報をもとにソフト発戦法をまとめ直して使ったり、その対策を先回りして作る事で何局か勝ち星を稼がせてもらう事ができた。今年もソフト中心に戦法のトレンドが動くと思うので分析していこうと思う。

2019年1月13日追記


PS. ソフトを使えるようなハイスペックPC欲しさにZOZOタウン前澤社長の100万円企画に申し込んだのですが外れてしまい全国制覇の夢は途絶えました。
したがって今年も県大会優勝を目標に頑張ります。
山形は田舎なので剛腕であれば何とかなります、剛腕、剛腕・・・


剛力彩芽( ゚Д゚)


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あべしん

・アマ五段(県竜王戦優勝)の四間飛車党
・中学、高校、大学、社会人で県優勝
 →全国大会出場
・地元紙で将棋の観戦記を書いてます
・連絡先→kouteipengin6@gmail.com

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