【決勝戦・あべしん vs まつもっちゃん(中2)】
さてさて、私としては「またか・・・」というのが率直な感想。
前日の職場団体対抗戦でも今日と同じ5局目に戦っているのである…どんだけ~。
さらに遡ると10/21のアマ王将や9月の赤旗地区予選、もうとにかく要所要所で当たりまくっている。
これはあれか・・・
上にいくとまつもっちゃんが待っているという事で、
「まつもとの壁」 と命名するのなんてどうでしょうか。
小学生のみなさん、まつもとの壁を越えれるように頑張ってください。
◎下馬評は?
つちやんFBによると、勢いある若手という事でまつもっちゃん持ちが多かったようです。当然だわな~^^ しかしつちやん自身はまつもっちゃんの決勝進出を勢いではなく実力通りと評価していました。むしろ勢いがあるのはあべしんだと!
感想戦で「あべしんさんが本調子だったら勝てないと思いました、あはは」と言われたんですよ。この本調子っていのうは・・・「勢い」の事だと私は解釈したんですけど合ってますかねw
さてさて、この対局は記録係がつきます(^J^)
三間飛車党のやましゅーさんです^^
というわけでやましゅーさんリスペクトで、私初手78飛、まつもっちゃん2手目32飛と三間飛車祭りの開催だ~(前日と同じ出だし!)。

そして昨日とほとんど同じ駒組みを辿り下図。
前日からまつもちゃんが工夫した点は矢倉を早めに作る事。
私の工夫点は57に銀を持っていき相振り中住まいに対し中央からプレッシャーをかけようとした事。
さて、上図以下どうすっかな~と思ったら・・・
『ひと目の仕掛け』みつけたーーー(^<^)!!
以下、65ポン!
半年前、弟子に専門外の角換わりを教えようと勉強したときに、単騎の桂だけで手を作れるという事を学んだ。
それを形は違うけども相振りに応用してみました(^_-)-☆
上図以下、82銀、84歩、同歩、同飛。
これで後手困っているんではないでしょうか!?
以下、83銀には89飛と引いて84歩と受けさせて82歩がきつい。
同金は71角で終了。
かといって、再掲下図以下
83歩は、74飛と取って、73桂に55角が絶好。
これもかなりあひゃでは。
本譜は、8筋放置で64歩と強気に受けてきました。
これには当然74飛と取る。
以下、83銀を本線で読んでいました。
冷静に指すなら75飛。
次に▲84歩の傷があるので先手の攻めが続きそう。
爆裂するなら再掲下図以下・・・
64飛、63歩、84歩。
やや無理気味ではあるが攻めは続きそうだし切れ無さそう、でも反動が厳しいので覚悟はいる。
まぁ~、1手指してもらってそこでどっちがいいか判断しようかと思っていましたネ。
対局開始から数十分が経過した。
いつになく私の感情は穏やかだった。
なぜなら・・・(もう分かるよね?)
てれてんててんんててんてんてん~♪
脳内麻薬が分泌されているからである。
それにしても「感情の無い音楽を作って」と依頼されこれを作曲した久石譲氏は天才である。
素晴らしいメロディ~だな~と思っていたら・・・
隣から
「それが、答~えぇだぁぁ!!!♪
え~んやこらっ明日にっ大爆走( ゚Д゚)♪」
と、ご機嫌で3位決定戦をやっているY寺さんの歌声が聴こえてきた。
とっしーが「まだはじまった~」とつぶやく。
あべりーさんが「ずいぶん機嫌イイみたいだねぇ」と言うと
Y寺さんが「知らないの?これ、ウルフルズだよ!」と言う。
知ってるから余計笑ってしまうんですがーーー!!(;´∀`)
なんで大会会場にトータス松本(ウルフルズのvol)いるんすか・・
そして2発目。
「それが、こたえだぁぁぁぁ( ゚Д゚)♪」
うわああああ~~~!!
美しい天人のメロディが・・・トータスY寺氏の歌声にかき消されていく\(^o^)/
そしてY寺さんの対局相手であるM子さんは・・・
「阿部五段の捌きには参った~」
と、壊れた機械のようにまだぼやいている\(^o^)/
2人とも3位決定戦うわの空すぎないかw
するとY寺さんがM子さんに
「ま~し~本当は俺とやりたくないんだろ~??俺のこと苦手なんだろ~?」
と謎のささやき。
どーゆーことなん(笑)www???
本譜は下図以下、
少考の末、63王。
( ゚Д゚)
えええええええええ(;´Д`)
うわああああああああ(;´Д`)
まじすか~~それが答えすか・・・・・
もうだめだ、今日は色々とカオスすぎる。
そっと85に…
無慈悲な…
初優勝を狙う少年の・・・
全ての希望を奪う、角を置いた。角を置いた。
そのときの光景は今でも覚えている。
指した瞬間、すぐに△41の金を動かそうとした、が・・・「あ」と呟き手を引っ込めた。
全て悟った。
読み抜けがあったんだと思う。
上図以下、△65歩、44飛、74歩、43飛成。
決勝戦、記録も取っているしまだ指さないといけない。
わたしは、出来るだけ早く決めてあげようと思った。
思ったのだが…局面を眺めれば眺めるほど、
天国へ足を踏み入れてしまったのではないかと錯覚した。
以降の棋譜はこちらでどうぞ。
→2018年11月4日 第42回朝日アマ将棋名人戦山形県大会 決勝
◎感想戦
まつもっちゃんは▲85角は見えていてそれには△52金で受かるとみていたようでした。
しかし、▲73飛成のダブルバーガーがあることをウッカリ。
あひゃ。
横で観戦していたあべりーさんもこの筋をうっかりしていました。笑
まつもっちゃんは…近いうちに優勝できると思うので大丈夫ですよ、と言いつつそう言われながらもなかなか優勝に届かない人が沢山いるので「勝てている今」に結果を残すと良いでしょう。そこが分かれ目になると思います(^-^)
はい、というわけで・・・まさかの優勝!!
運に恵まれすぎて何も言えねぇ‥です。
残念ながらこうすれば勝てるとか、これが最新の超効率勉強法だと言えるものはひとつもないですね。実際何も勉強してないというかする時間がない、私はいつも練習=本番です。ですが・・・
本番前にあえてやらなかった勉強法はありました。
1、ウォーズ…雑になるだけ。
2、ソフト研究…時間が無い人がやってもモニター眺めているだけで時間の浪費。血となり肉となる勉強法ではない。参考記事⇒ソフトで序盤研究するお仕事
3、詰将棋…実戦は詰将棋のようにうまく作られていないはずなのに、駒をガンガン捨てる筋から読んでしまうという困った癖がついたことがあるので本番前はやらないようにしています。
これらは私の過去の経験上マイナス、やらないほうがよい。←あくまで私の話な。
時間が無い人は自分にとってマイナスになる勉強法を切るというのが最善策だと思います^^あべけん棋士もテレビで「プラスになることを積み重ねる」って言ってたでしょ、あれそういう意味でもあるんだよ。だからまずは、どの勉強法が合うのか・合わないのかの自己理解をする事から始めてみては?
みんながやっている事をあえてやらない、本田圭祐とドラえもんののび太くんはかなりの策士だと思いますw
偶然の産物ではあるが唯一やったことがコレ↓
◎音楽の効用について
対局中に頭の中で「天人の音楽」が流れていた時は脳内がリラックスした状態だったと思います。大会1週間くらい前から聴きまくっていたら対局中に流れてくるようになりましたw
佐藤天彦名人みたいに綺麗な音楽を聴くことによって集中力が高まる効果があるかもしれないですね!音符すら読めない私ですが『将棋は音育で勝て!』なんて本出そうかなと思いました(笑)
◎西東北大会は12/2 in 秋田
秋田代表との決定戦で勝てば全国です。
前日仕事ですがてんてれてん~♪で頑張ります。
・Twitterでたくさんのイイネありがとうございました~(*´ω`)。
・H30年山形県ランキングが確定しました
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