先日行われた県名人戦の反省はこちら。
今回は、棋譜を参考に時間の使い方という視点で見ていこうと思う。
◎県名人戦予選1回戦 ▲Y寺五段vs△あべしん
棋譜は山形新聞に権利が帰属するかもしれないのでいちお消しておきます。
見ていただきたいのは、あべしんの時間の使い方です。
赤丸で囲んだのが私の3分以上の考慮時間。
持ち時間30分の将棋で序盤から3分考えるのは長考に近い。
しかも連続して使っているのでオレンジの秒読みに入ったあたりでは相手に10分の時間がある。Y寺五段は私より終盤が強いので10分も余されて終盤突入はきつい。
普段から自分は長考派だなと思っていたけどあらためて棋譜で時間の使い方を確認すると勝てない理由がわかる。これではダメだ、期待値落としすぎている。
ちなみに県タイトルを幾度となく優勝しているY寺五段は最長で7分を1回、3分を1回、あとはほとんど2分以下という驚きの結果。ヒェーです。
私は実戦も研究もやらずに対局中に1から考えているので時間のロスが大きいんだと思います。指し慣れた戦法であればいいんですがどうしても中飛車を相手にすると相手の方がプロフェッショナルなので「何かあるんじゃないか」と考えちゃうんですよねー。中飛車はズルい!笑
◎県名人戦 本戦1回戦 ▲あべしんvsH田五段
先手がわたし、赤丸が私の時間の使い方(3分以上の考慮)です。
持ち時間40分とはいえ2,2,3,1,2,1,4,4,2,8,3・・・は序盤で時間使いすぎですね。大学将棋だと秒読み60つくので時間使い切っても関係無いんだけど30秒将棋だと辛い。H田五段は最長で3分の考慮時間ですからね~ほぼほぼ時間使わないで指している感じです、さすが中飛車の研究家だけある。
私が秒読みに突入した時には私より終盤が強いH田くんに21分の持ち時間があるのもあひゃ。
実際この将棋は終盤優勢の将棋を案の定まくられて負け、秒読みでパ二くりました。
ここまでおそらくH田五段の既定路線でしょう。
負けるべくして負けたって感じです。
◎まとめ
普段から研究と実戦で大局観を磨かないと本番で考える羽目になるので勝利期待値がだいぶ落ちます。ネット将棋ばかりやっていると時間の使い方が分からなくなります。
記録係をつけて、棋譜を見て1局の流れを確認、消費時間も確認、ソフトの評価値に捉われずに基本的なところから自分の将棋を反省するというのも勝つためには大事だと思います。
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